第6話 なんだろ……すごく……気持ちいい……
毎日、では無かったが、それからもセラは何度も街へ出た。
そしてお遣いと共にいたずらを繰り返した。
いたずらをする度に、指輪から何か熱いものが体の芯に流れ込んで来る感覚を覚え、それが頭の奥にまでじんっと染み響き、
「なんだろ……すごく……気持ちいい……」
そのうずきが、さらにいたずらを助長した。
「でも、ヴィミルは本当に大丈夫なのかな」
いつも、塔へと戻るとヴィミルは必ずどこか怪我をしていた。
腕や足には血の
だが怪我とは裏腹にヴィミルは活き活きとしており、
「セラは本当に素晴らしい妹ね。
何があっても必ず私が守るわ」
と、不安げなセラを固く抱き締めたその身長も、なんだか急に伸びている気がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます