今日だけの僕。

上高地 日時

第1話

メリークリスマス


そんな声が、僅かな物音とともに聞こえた気がした。

それでも私は眠気に勝てずに目を閉じたまま

あぁ、今日はずっと起きていようと決めていたのに…。

なんてことを思う。今この世界がもう既に夢の中なのか、まだ現実世界なのかすらも曖昧で証明するものは何もない。もういいや、と思考を投げ捨てて私は意識を手放す。

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