ガチャ485回目:新たなる指輪
マップを起動すると、明らかに第一層にいる冒険者の数が激増していた。まだ入り口周辺にいる所からして、あの通知の存在を知って、外にいた人達が確認のために押し寄せて来た感じかな。
まだあの程度の人数で済んでるのは、2回のあの通知がダンジョン内限定通知だったからだと思う。というか、過去のダンジョン内通知と比べてみても、メッセージの内容からして伝達範囲は第一層に限定されている様な節を感じるな。他の層であのメッセージが出ても、何処で起きた内容なのかわからないし。
「よし、到着」
俺たちは新たな敵が湧いている森へと辿り着く。
そこにいたのは緑色のサルで、表情はいたってノーマルと言うか、目つきは鋭くないし気配も平坦。まるで昔の動物園とかそんな懐かしい雰囲気を感じさせた。
*****
名前:グリーンエテモンキー
レベル:15
腕力:130
器用:220
頑丈:80
俊敏:200
魔力:200
知力:50
運:なし
【
装備:なし
ドロップ:グリーンバナナ
魔石:小
*****
うん、ステータスも変わりなし。
でも気性が大人しくなったとはいえ、モンスターはモンスターだ。攻撃の意思はあるみたいだし、近づいたら襲いかかって来そうな気配は感じる。これで完全無害だったとしたら、それはそれで対応に困った事になりそうだから、襲ってきてくれて良かったとも言えるな。
そんなこんなで1つの森につき30匹までしか出現しなくなったので、4つの森を平定しつつ、最初のレアモンスターを沸かせ、これを討伐。
再び長い待機時間がやって来たので、ガチャを引いた。
『ジャララララ!』
結果は黒2、白2、緑4、紫2。
『SSR スキル:精神耐性Lv1』
『SSR スキル:ガンナーLv1』
『UR 魔力上昇+380、知力上昇+380』
『UR スキル:気配偽装Lv1』
『UR スキル:空間把握Lv1』
『UR スキル:充電Ⅱ』
『SUR ステータス6種上昇+300』
『SUR スキル:並列処理Ⅲ』
『BR スキル:魔導の御手Ⅱ』
『BR アイテム:盗掘王の指輪』
「無料ガチャ」では赤5。
『SR 腕力上昇+125』
『SR 器用上昇+125』
『SR 俊敏上昇+125』
『SR 魔力上昇+125』
『SR 知力上昇+125』
*****
名前:天地 翔太
年齢:21
レベル:26
腕力:35912(+17927)(+17956)
器用:35920(+17931)(+17960)
頑丈:36268(+18105)(+18134)
俊敏:36318(+18130)(+18159)
魔力:36656(+18301)(+18328)
知力:36498(+18222)(+18249)
運:24874
【
【
【
【
【
【
【
武技スキル:無刃剣[双連・無刃剣Ⅱ]、閃撃[閃撃・剛]、紅蓮剣[飛剣・鳳凰Ⅲ]、紫電の矢[雷鳴の矢]、魅惑の矢、破魔の矢
称号:ゴブリンキラー、アントキラー、神殺し
管理者の鍵:525、810、777、1086
知恵の実:No.4
*****
『ボックスの残り 70/100』
「今回はスキル寄りだが、また気になるものが出てきたな……。アキ」
「うん? なあに?」
「どうせ次出てくるのは『グリーンハイゴリラ』だろうし、攻撃がもっと緩くなってる可能性が高い。今度こそリベンジしてみるか?」
「そうだね、やってみる! 念のためマキも手伝って!」
「うん、頑張ろう姉さん!」
アキとマキがやる気を見せてるし、まあ任せて大丈夫だろう。
早速俺は今回唯一のアイテムを調べ始めた。今までガチャから出てきた指輪は状態異常耐性の物だったが、今回は明らかに違う雰囲気を纏っている。
刻まれたレリーフも、宝箱だしな。
「『真鑑定』『真理の眼』」
名称:盗掘王の指輪
品格:≪伝説≫レジェンダリー
種類:アクセサリー
説明:宝箱は開錠の意志を持った者が触れた瞬間にその中身が確定する。しかし指輪の所持者が触れる事で、すでに確定した結果とは別ジャンルのアイテムで再抽選が行われる。指輪の所持者は、再抽選前と後、どちらのアイテムを獲得するか選択する権利が与えられる。ただし、それらのアイテムの詳細は見れず、種類の判別だけが可能。
「……なるほど。こりゃ当たりだ。しかもとんでもない事まで書いてる」
「今まで宝箱の中身は開けるまで分からないとされていたわ。それが分かっただけでも世紀の大発見よ!」
「今までのショウタさんだと、その宝箱の中から最高レアリティのアイテムが取り出せていたはずです。それは良い事でもありましたが、欠点もありましたよね」
「そうですね。ご主人様の振り切った『運』では今まで抽選率最低と推測される確率のアイテムばかりが出てきましたが、これがあれば他のアイテムを狙う事も可能ですね」
「ん。お布団3連続はすごかった」
「別ジャンルということは、例えばアイテムやスキルといった分類になるんですの?」
「そうだね。兄さんの場合『運』のせいで結果が偏りがちになるらしいし、これで幅広く色んなアイテムがゲットできるんじゃないかな」
「まあ、今まで偏ったところで困った事はそんなに無かったけどな」
一部スキルは持て余したりしてはいるが。
とにかく、良いアイテムが手に入って何よりだ。その後、予想通り俺達の前に『グリーンハイゴリラ』が出現。アキとマキが連携してこれを撃破し、レベルが上がった。
【レベルアップ】
【レベルが26から172に上昇しました】
【特殊モンスターが討伐されました】
【スタンピード進行が一時的にロックされます】
そしてどうやら、第一層のスタンピード活動そのものが停止したようだ。これなら、第二層に進んで行っても後ろの暴走を気にする必要はないということだな。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
この作品が面白いと感じたら、ブックマークと★★★評価していただけると励みになります!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます