ガチャ425回目:アリの巣攻略
『ギィ、ギィ……』
「打ち止めかな?」
連続産卵が止まり、女王アリと思われるモンスターが苦しそうにしている。産卵場を警備していたアリ達も、卵から強制的に孵化させた白アリも、女王アリによって生み出された瞬間戦いに駆り出されたアリ達も、全てが煙となって周辺には無数のアイテムが散らばっていた。
モンスターの討伐掃除が終わったエンリルと一緒に、アイラが率先してアイテムの回収作業を行なってくれている。
さて、そろそろ本命の女王アリのステータスでも確認するか。
「『真鑑定』『真理の眼』」
*****
名前:マザーアント
レベル:150
腕力:300(-1200)
器用:280(-1120)
頑丈:400(-1600)
俊敏:20(-80)
魔力:2000(-8000)
知力:240(-960)
運:なし
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【
★【
装備:なし
ドロップ:女王アリのフェロモン、黒亜鉱、ランダムボックス、マザーアントのトロフィー
魔石:特大
*****
「うわ……。悲惨なことになってんな」
全ステータス80%ダウンとか、やばすぎるだろ。
「これ、産みすぎた事で疲労してるのかしら?」
「恐らくそうでしょう。ご主人様が戦闘中の時は、もう少しマシなステータスでしたし」
「本来ならそれでも問題はなかったのかもしれませんが、ショウタさん達の前では、数の暴力で押し切るには配下の地力が足りませんでしたね」
「旦那様にとっては、この産卵場もアイテム倉庫でしかありませんでしたわ!」
アヤネが酷いことを言ってるが、何も間違ってないんだよなぁ。
いつまでも弱った状態のコイツを眺めてるのも気が引けるし、片をつけてやるか。
「『無刃剣Ⅱ』!」
『斬ッ!!』
【マザーアントのトロフィーを獲得しました】
【レベルアップ】
【レベルが84から178に上昇しました】
「うん、これにて完了だな。皆お疲れ様」
『ゴ!』
『ポポ!』
『ぷるる』
『~~♪』
1人1人順番に撫でて行き、ついでに『魔力』も補充してあげる。
全員元気になったところで、このまま『充電』も済ませてしまうか。
*****
名前:天地 翔太
年齢:21
レベル:78
腕力:33006(+16422)(+16503)
器用:33014(+16426)(+16507)
頑丈:32802(+16320)(+16401)
俊敏:32102(+15970)(+16051)
魔力:33450(+16646)(+16725)
知力:33792(+16817)(+16896)
運:20032
*****
『30/50』
ふむ。レイヴンは良い感じにレアとレアⅡが沢山出たから一気に『充電』が進んだけど、こっちは結局レアは1体しかいなかった。雑魚は豊富だったけどレベルは中途半端だったから、100を超えることは一度もなかったな。
それにスキルも、旨味で見れば『硬化』くらいしかめぼしいものは無かったし、道中もそうだが大変なだけでリターンは少なかったな。まあ、それを差し引いても攻略してる楽しさがあったのは救いだが。
「よし、それじゃあ引き返して、もう1つの道を調べに行こう」
◇◇◇◇◇◇◇◇
荒野地帯の中央へと戻って来た俺達は、残り1つの階段を降りていく。
そして降りた先では今までと同様の『大地の裂け目』へと繋がり、そこから一本道に繋がっていた洞窟を奥へと進んだ。モンスターの気配を感じない道を進み続ける事数分。通路を抜け、小さな小部屋へと辿り着くと、そこにはいつものように宝箱が鎮座していた。
アントとレイヴンのレリーフが彫られた、いつものやつだ。
手を伸ばせば錠前は光と共に消え去り、中から光が飛び出し俺の中に入ってきた。
「よし」
そういえば、第二層も第三層も、鍵を手に入れてもステータスは見ていなかったな。久々に見てみるか。
*****
名前:天地 翔太
年齢:21
レベル:78
腕力:33006(+16422)(+16503)
器用:33014(+16426)(+16507)
頑丈:32802(+16320)(+16401)
俊敏:32102(+15970)(+16051)
魔力:33450(+16646)(+16725)
知力:33792(+16817)(+16896)
運:20032
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【
【
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【
【
武技スキル:無刃剣[双連・無刃剣]、閃撃[閃撃・剛]、紅蓮剣[飛剣・鳳凰]、紫電の矢[雷鳴の矢]
称号:ゴブリンキラー、★アントキラー、神殺し
管理者の鍵:525、810(1)、810(2)、810(3)、810(4)、777、1086
*****
うん、順調だな。なんか称号も増えてるし。これも条件がいまいち不明なんだよな……。
そう言えば、宝箱を見てからエスが静かだな。
「エス、なんか気になることでもあったか?」
「え? ああ、ごめん兄さん。大したことじゃないんだけど、こっちのダンジョンではこんな風に鍵の欠片が手に入るんだなって」
「向こうだと違うのか?」
「そうだね……。僕の知る限りではこういう存在は見たことがないかな。単に、兄さんみたく見つけるのが下手な可能性もあるけど」
「まあダンジョンによって入手方法が違うとかは普通にあるしな。驚くほどのものでもないさ」
結局、過程はどうあれ『完成された鍵』を持つボスモンスターに挑むことは、どこも一緒だろうしな。
「それじゃ皆。帰ろっか」
「はい、ショウタさんっ」
「お疲れ様、ショウタ君」
「第四層の攻略、お疲れ様でした」
「次の第五層も楽しみですわ!」
「ああ、そうだな!」
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