膿
ああ、
いいえ、私は正気でございます。自分の犯した罪の重さは承知しております。私は人間を殺しました。それも、
間違いなく、
はあ、私の名前でございますか。
恋人を
私は悪意をもって恋人の命を奪いましたが、
あの晩、
その時だと思います。
彼女の寝顔を
ああ、思い出すだけでも体中が
キッチンに備えてあった包丁を手に取り、
気が付いたら部屋は血の海になっていました。暫くの間、血だまりの上で
その時です。どす黒い血液に
思い出すだけでも、肌が
死体が腐り始めるまでに、さほど時間は要しませんでした。隣人が異臭に気が付いて、警察に通報したようです。私は一か月もの間、恋人の死体と共に暮らしていたということになるそうですね。オホホホホ。
ああ、
(了)
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