喰らう者
柚里カオリ
喰らう者
この世界の全てのものには神が宿っている。それは人間も動物も、道端に転がっている石も例外でない。だが、その存在はあまりにも小さく、人々はその小さな神を認識することすらできない。確かにそこに存在していても、神格を持たない神は力を持つことができない。
神は純粋で無垢な存在だ。だからこそ、いとも容易く歪み、堕ちていく。堕ちて全てを恨み、苦しみからの解放を求め、がむしゃらに世界に牙を向く。
ゆめゆめ忘れることなかれ。神を歪めるのは己らの邪なるその心だと。
ゆめゆめ忘れることなかれ。神に近づきすぎた者は地に落とされる運命(さだめ)を負うことを。
ゆめゆめ忘れることなかれ。歪んだ神のその結末を。
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