プロローグ


二年前に書いた小説は

オチが綴られてなくて

「まるで君みたいだね」って

小さく隣で笑ったんだ


そしたら君が僕の肩を叩いて

明るい顔で

「一緒に考えようか」って

言うもんだからさ


何気なく放った君の言葉が

僕の胸に刺さっている

日々の孤独を埋める蠱毒

割れたグラスと口のグラス

双眼鏡で除くオペラ

西日を避けるサングラス

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