第02話 木偶の棒でも愛されたくて

熟女男子の絶望!「歴史の赤点は僕だけですか?」


年下彼女さんを泣かせがちな熟女男子くん。

彼は今、夜間学校に通い、12月24日が初めての長期休暇。

(今年の秋入学だったので、夏休みの経験無し)

学校の先生特有の

「ここは覚えなくてもいいぞ!」「ここは必ず試験に出す!」

の甘言を真に受けるタイプの子なので

違う形式で問われたり、問題自体出題されなかったら

先の先まで気にして、他の問題が入って来ないことも多々。


年下彼女さんは偏差値の高い進学校に3年間籍を置いており

普通科コースの更に簡易コースを受講していたと

自分を謙遜するが、病を抱えて大学まで進学出来た能力は

贔屓目に見ても、素晴らしいものだと評価したくなる。


我妻が年下彼女さんにオススメしたのは

野ばらのエチュード/松田聖子

中央フリーウェイ/松任谷由実

ココロオドル/nobodyknows+

空はまるで/MONKEY MAJIK

バンビーナ/布袋寅泰


「ココロオドル」と「バンビーナ」は

THE F1RST TAKEからの音源


年下彼女さんは、明るい曲調に走る前に

平野紫耀くん主演ドラマの主題歌ばかり聴いていて

ジャニーズが歌う否定的なサビの歌詞に

心臓をぎゅっとされる思いがしていたと言う。

歌詞にインスパイアされると言う感覚は良く解る。

インスパイアは良い意味で使う言葉かも知れないが。

クリスマス・イヴも半分終わってしまった。


今日、逢わないことを決めた二人。

今は通話で繋がれても、心の距離は離れて行く。

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