第2話 自宅

あの後、俺と冬音さんはこっそりと抜け出して俺の家へと帰った


「へー。悠音くんの部屋って結構綺麗にしてるんだね」


「まぁ、そんなに物欲もないですし…何より友だちとか、彼女がいつ家に来てもいいようにしてます」


「まぁ、殺風景過ぎて彼女からしたらまた来たいとは思わないよね」


「えっ…そうなんですか?」


「綺麗なのは良い事だけど、何も無いと面白みがないのよね…」


そう言いながら冬音さんは部屋中を歩き回っていた。


「ど、どうしたらいいんでしょうか?」


「まず、部屋よりも悠音くんの見た目から変えないとね。」


「見た目…」


「まず、そのヘアスタイル。普通すぎるのよ!せっかく顔が良いんだから、もっとそれを出して自信を付けること!」


「は、はい」


「そうすれば、必ず幸せを掴めるはずよ!」


「あ、あの。」


「ん?何?」


「正直、俺は冬音さんにだけ好かれれば嬉しいんですけど…」


「…私に好かれたいの?」


「はい!」


「だったら、自信をつけて私をドキドキさせて!そしたら…考えてあげてもいいわよ」


「本当ですか!?」


「本当!」


「じゃあ頑張ります!絶対、冬音さんを惚れさせてみせます!」


俺はそう言って冬音さんの手を取りそう宣言した。


冬音さんは驚いた顔をしたけど、ニコッと笑って"楽しみにしてる"と言った。


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