紅糸島の奇祭〜カースト底辺の俺を嫌って、イケメンに擦り寄る許嫁よ、さようなら!これから俺は、島の生き神様に贄として愛されひたすら甘々の日々を送ります〜
東音
少年は生き神様に出会う
第1話 呪われた島
*まえがき*
本作品は、R15程度の性的表現があります。
苦手な方はご注意下さいm(_ _;)m💦
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。
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「んっ。んっ。あっ。はぁ…んっ!ま、真人っ!ああっ。真人っ!!」
「あかりっ…。あかりっ…。」
薄明かりの射し込む洞窟の中、俺は裸の超絶美少女と抱き合い、激しく睦み合っていた。
おかしい…。どうして、こうなったんだろう?
俺達、さっき会ったばかりなのに…。
俺はこの「儀式」に抗議して、ぶっ壊す為にここに来た筈なのに…。
なし崩し的に超絶美少女で童貞を捨てる事になった、経緯を俺は思い出していた。
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絶海の孤島でありながら、本州からモータボートで1時間程の近さにあり、島の住民1500人程で構成された小さな集落には、病院、学校、商店、など暮らしていく上で必要最低限の施設は、揃っていた。
また、桃や、柿に似た味の高級果物、
更に、ここの地質からいったらこれまでに台風や、地震、などの災害でとっくに島自体がなくなっていておかしくないのに、他の島々に大きな被害を与えた災害にも、この島にだけまるでバリアでもあるかのように、不思議に耐えた。
その数々の恩恵は、社に祀られ、何百年も生きていると言い伝えられている生き神様のご加護のおかげと島の住民は皆口を揃えて言う。
その為、“神に愛された奇跡の島”とも言われ、テレビの取材陣や、地質学者がやって来ることも少なくなかった。
島の住みやすさからか、若い人が島から出ていく事はほぼなく、少子化とも貧困とも無縁。
外部から来た奴らは、健康で、夫婦円満、子沢山。この島に住む人は皆生涯幸せに暮らせると好き勝手に囃し立てる。
だけどな、俺に言わせれば、そんなんくそっ喰らえだ!!
俺の大大大大っ嫌いな故郷=紅糸島で、島の者がどんな歪な因習に縛られて生きているか…。
俺の身の上を聞けば、分かると思う。
ここは、神に愛された奇跡の島なんかじゃない。呪われた生き地獄の島だって事が…。
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