チキショーロケットpart3妙ちきりんな男女
saito sekai
寒いだと?!チキショー!
それはクリスマス直前の話だった。街中は人々が判を押したように「寒いですね…」と言い合っていた。其を聞いていた、ある男が突然、「寒いだと!当たり前じゃないか!チキショー!」と言いながら、おもむろにコートを脱ぎ捨て、走り出した!彼はペラペラ生地のサンタの扮装をしており、見ていた人々はいっそう寒冷を覚えたのだった。
翌日彼は凍死した。その魂は天国へ行こうとしたが、自害と見なされ門前払いだった。次に地獄へ行ったが、「こんな呆れた死があるか!」とまたまた追い払われた。仕方なく、彼は下界をさ迷う。
今日はX'masイブ。街は華やぎ活気が溢れている。その中をサンタの扮装をした彼が走っている。勿論人々が気付く訳がなかったが、一人の“見える”女は彼を確認した途端に「メリークリスマス!私達、妙ちきりん同士ね!」と叫んだのだった。終
チキショーロケットpart3妙ちきりんな男女 saito sekai @saitosekai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます