第27話 じゃがいもの逆切れ

じゃがいもが恋をした。正に彼を料理しようとしている女に。


「ほら、俺を愛おしそうに、掴んだぞ!これは相思相愛だっ!」

玉葱と人参はうんざりしたように「一時の錯覚だよ」


三者はどんどん切り刻まれて、お湯の中へ。女はカレールーを手にしている。


「あっ!カレーだなんて、俺はシチューになる予定なのに!」


すると玉葱と人参は声を揃えて言った。


「お前はめんどくさい」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る