第2話 チューリップとたんぽぽ

我が家のひよっこは、時々

私の頭に爆弾を投下する。


ひよっこがまだ

あんまり、話せなかった時。



公園でお散歩していると


ひよっこは、花壇のチューリップに

向かって駆け出しました。


「ダメだよ。それ、取っちゃ。」

と、教える私。



しばらく、歩いてると

落ち葉を拾おうとするしぐさ。


にこにこしながら

うなずくと


次は、雑草。


にこにこしながら

うなずくと


次はたんぽぽ。


にこにこしながら

うなずくと




あれ?デジャブ?

また、チューリップへ。


「ダメだよ。それ、取っちゃ」




……ん?

なんか…今ちょっと

引っかかったような…?



そこで、ひよっこの

「なんで?」




……。

えっと。。。



慌てて

頭の中で、今までの出来事を

分類。


チューリップは取っちゃだめ。


落ち葉は

もう、本体の木から離れて

生きてない判定だから

取ってもOK、だよね。


雑草は、草だから

まあ、OKかな?


たんぽぽは、花だけど

あれ?チューリップ🌷も花だ。



あれれ?

花壇に咲いてるから

取っちゃダメなのかな?


いやいや、花壇の片隅に

咲いてるたんぽぽは

取ってもいいんじゃないか?



なんて、説明しよう?



いいか、悪いか 判断してるのに

理由がよくわからん。。。(苦笑)





考えた末に出した答えは


「人が大事に育てたものは

取ったらダメなんだよ。」


でした。




一生懸命、生きてるから

取っちゃダメ


ではなく


誰かが、一生懸命…育ててるから

取っちゃダメ。




答え合わせはできないけど

私なりの答えはこれでした。



そして


大切なもの は

大切にしている と

人に、知らせておくことで


人 限定で

守られるもの。


畑を荒らすイノシシには

通じない。



そして、それは

人であっても


その認識がある人にしか

きっと、伝わらない。


当たり前 なはずの

危うい 常識。



「私は、この子を大事にしてる」

世のお母さんたちは

無意識に


人に対して、それを

知らしめようとする。


その思いは、ママ友達にも

私にも、いつも感じる。


自分の大切なものを

みんなにも大切にしてもらいたい

という思いが


そこにあるから。



それは、すべての人に

共通の思いかもしれない。




子供は、時折

私の頭に爆弾を投下する。



色々考えさせられた

暖かい春の日のお散歩でした。














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