呑んだくれ(140字)
シバとジュリ。夜はお酒を嗜む。
「もっと呑む?」
「遠慮しておくわ、私は二、三杯あなたと呑むことでかなり酔えるの」
ジュリはシバに寄り添う。
「お金かからんなぁ」
「私たちも40越えたし」
そうだよな、シバは残り何十年の人生を考えて呑む酒は初めてだ、孤児だった彼はここまでよく生きたもんだと。
※※※
シバは両親がおらず兄と共に孤児院生活。途中で医者夫婦に里親になってもらったという経歴。兄の自死や警察になってからさまざまな事故や事件に遭遇し爆弾により瀕死、結婚からのさまざまな人間関係が原因で離婚(シバの不倫……)、同性愛者のジュリ(性自認女性の男性)との再婚。
本当は赤ん坊の頃に死んでいたはずのシバも老後のことを考える日が来るだなんて、と思ったお酒なのでしょう。
火遊びはほどほどに!!!
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