第6話 オッズ様

 個性的な競馬好きオジさん3人と泥沼雫は、エメラルドの芝が広がる競馬場まで来ました。


 競馬場には、大きなスクリーンが立っていました。

 スクリーンの中には、パドックの様子が表示されているようです。


 そのあとに馬の人気順が表示され、その横には倍率が表示されているのが見えました。

 どうやらこれが、 オッズのようです。


 オジさんたちは、オッズに向かって皆思い思いの願いを伝えました。


「私は、倍率を上手く計算できる脳みそが欲しい!」

「おいらは、大穴馬の3連単が外れ続けても、また競馬ができる心を下さい!」

「僕には、複勝以外の馬券が買える勇気を下さい!」


 口々にお願いをすると、 オッズは言いました。


「良かろう。願いはかなえてやる。その代わりに、西の競馬場、京都競馬場まで行って、エリザベス女王杯を当てて来なさい。当てることができたら、願いをかなえてあげましょう」


 雫たちは困ってしまいました。

 まさか、毎年荒れるエリザベス女王杯を当てろなんて言われるとは思っていなかったからです。


 それでもやるしかありません。


「さぁ、京都競馬場へ行っておいで」


 ――そう、私の願いは、3つに輝く星が欲しい。

  面白いと思いましたら星を入れてくださいませ。

 べ、べつに3つじゃ無くたっていいんだからね。


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