第三話 予兆


「はぁやっと終わった。」「疲れたー。帰って寝よう。」

授業が終わっていつものメンツとつるんで帰路につく。「今日、マック行かね?」「シェイク飲みてぇ」こんな平和な日々が続くといつかこの瞬間が失われることの恐怖を覚える。ふと空を仰ぐと電光掲示板にニュースが映る。突然寒気がする。嫌な予感がする。

「夕方のニュースです。路地で30代の男性が気絶した状態で発見されました。体には複数のあざが散見され:⁠-⁠)B⁠-⁠):⁠,⁠-⁠)^⁠_⁠^;⁠):⁠-⁠D:⁠-⁠P」

「おいこれって、」

「あぁ。あれ?隆慈は。、、、。」

俺は走り出していた。何者にも構わず、

「おいっ、アブねぇだろ!!」

(何か聞こえるが関係ない。)

俺はとにかくあそこに向かわなければならない。あの町へ。中之町へ。


相変わらず人通りが少ない。電灯も壊れかけで暗く、道幅も狭い。

「相変わらず辛気臭えな。」

(警察が遠目に見えたのでこの近くが事件現場なのだろう。)

だが、そこに一つの影が現れた。

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