第51話 針金虫に操られるカマキリと悪霊に操れる人間の差は?
一つ前のエピソードで、針金虫とカマキリの話をしたのだが。
仲間の一人がポツリと言い出した。
「なんかさ、人が悪霊に取り憑かれる様とあのカマキリが針金虫に寄生されるのが同じように見えるのは俺だけか?」
確かにそうだなと・・・
カマキリは、針金虫に寄生されると、操られる。
普通は、高い所にいるカマキリだが、操られると下に降り、水辺を求め、
自ら飛び込むんだとか。
そのカマキリは、魚の餌になると。
なんともな話ではあるが、
カマキリが人と仮定し、寄生する針金虫を悪霊とすれば、
人もカマキリもなんら変わりないように感じる俺。
あんなに、小さな虫、脳みそだって、、、
人は、脳も大きく、思考なんてものもあるわけだ。
それが、される事がまるで同じとは、
いったいどう言う事なのか・・・
「せっかく、考える能力を人は与えられているんだからさ、自分が悪霊に寄生されてるかもしれないと、普段の自分を思い返したりできそうなのにな。」
悪霊は、悪さする為の努力を惜しまない。
ならば、人も、俺達も悪霊達に引っからないようにする為の、
つまりは、自分は自分で有り続ける為の努力をしなければ、
あのカマキリのように無惨な事に、
自分を追い込む事になるのかもしれない・・・
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