第32話 人が絶対に逃れられない事①
ジャンだ。
前回書かせてもらった『ばあやくん』の話。
きっと、読んだ方なら、
「あれから、あの人どうなったんか?」
と気になっているのでは?
と言う事で、その話を少しと、それにちなんでと言うわけではないんだが、
実はばあやくんが、、ではなく、そちらがメインで俺は今かなり、
そいつから「書け、書け!」とせっつかれている。。
まぁ、そいつとは、仲間の一人なんだが。。。
さて、ではまずは、ばあやくんな。
まだ、俺達がお預かりしているわけなんだが、初七日をすぎ、彼はユリナの携帯から『初七日』をググって、調べたりしている。
生きている立場とは違い、自分に何が待ち受けるのかが知りたいようだ。
すると、仏教では四十九日までの七日毎に閻魔様からのお裁きを受け、自分が何処に逝くのかが決定されるとか書いてあったらしい。
気になるよな、そりゃあさ。生きてるなら法要とかな、儀式なんだろうが、
こちらにいる立場だからな。
これは、ばあやくんに限らず、ユリナの知り合いの父ちゃんが他界した際も、同じで
「わしは何処にいくんじゃ?」
と迎に来てくれた案内役の仏様に尋ねていたりな。。。
まぁ、自分が他界した後は何処へ逝くのかなんて、その人それぞれなわけなんだが。
ただ、案内してくれたり、お迎えは来るもんだ。
ばあやくんは、今俺達と一緒に
「ご霊界とは」をお勉強中と言えるだろう。
なぜ、俺達が預かるのかは、俺達の縁者であるからなんだ。
ユリナとは面識は無くとも、こちらの世界ではいろいろと繋がりがあるわけだな。
さて、ここからは、そのばあやくんも経験した
『他界する』
つまりは『死』と言うものについてと、
タイトルにもあったように、
『人が絶対に逃れられない事』
もう、わかるよな。
このタイトルから想像すると、
今生生きているならば、この世を去る事は誰もが経験し、逃れられないわけだ。
勿論、魂は永遠とされるからな、本当の意味では『死』はないんだが。
俺の仲間が皆に何を伝えたいかなんだが、『苦しみ』と言う事らしいんだ。
『死』も苦しみであり、
『病』も苦しみ
『老いる』のも苦しみ
そして『生まれる事』の苦しみ
仏教で言う『四苦』らしい。
『生老病死』になるわけだ。
大体の人が意味を知っているよな、読んで字の如くだ。
ただ、ユリナは尋ねる。
「生まれる事がなぜ苦しむの?」とな。
実に子供が尋ねるような質問だが。
ちょっと俺、お釈迦様に尋ねてみたんだよ。
簡単に言えばどう言う事なのかと。
すると、
「人は、生をうけた瞬間から逃れる事ができないから。」だと。
つまり、この四つの『苦しむ』とされる事は、誰にも逃れられないと言う事。
では、その他の苦しみに関しては、きちんと整理すれば逃れる事はできると俺の仲間は言うんだ。
仲間「『原因』と『結果』だ。
しかも、その『原因』は何処にあると考えるか?」
俺「自分じゃねぇのか?」
仲間「そうだ。『俺のせいじゃない!』と大体の人が考えるわけだ。
だが、大概は、自分に原因がある。又は、双方お互い様。
勿論、逃れられない場合もある。
小さな子供や、無知な子供達に関しては教えなければならない。
だが、大人になり知らない人がなんと多い事か。」
要するに、風邪をひくように自分でやっていると。
そう言いたいようだ。
だから、痛い目にあい、そこから学習すると。
だが、ただ痛い目にあっているだけで
「なんで?」となっている。
この『なんで?』状態の時は、考える力は弱く、逆に感情が先走る。
だから、冷静に原因を突き止められないわけだ。
例えば。
対人関係にしても、相手が自分にとって気を使う相手より、仲が良い相手、夫婦や、友人、気心知れた相手に対しての方が冷静に考えられず、感情優先になり、相手を責めたり。。
よくよく考えれば自分も悪かったり。
この原因と結果の仕組みをきちんと知り、予め予防したり、初めから手は出さない。
それでも、やっちまった時は、まずは、その苦しみを受け入れる。
そこからどうする事が解決に至るのかを考えたり、時間を味方につけての解決法もある。
苦しみと向き合う事。
仲間「誰かのせいにしたって、何か言い訳しても苦しみからは、逃げられん。現実は変えれん。
ならば、自分を変えれば、見方を変えればちょっとはマシになるかもな。」
因果関係だな・・・正に。。
では、次回、
俺の疑問を書く。
それは、宿命でその家に生まれたり、
結婚したり。
つまりカルマと言われたりするものや、お役目でその家系に生まれたり、嫁いだ場合など、
自分のせいで苦しむのか?
と言う疑問。。
不可抗力ってあると思わないか?
そこに因果関係はあるのか?
そこらあたりを仲間と共に話していこう。。。
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