第14話 UAP4期生

 「こ、こんにちは。」(やばい、言葉が詰まっちゃった。)《声かわいいーー!》「へ?」[ほら、碧ちゃんが困ってるじゃない。]《ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだけど。》「大丈夫です。」[さて、それぞれ自己紹介しましょうか。]

 〈じゃあ私から、鈴木奈緒です。22歳で大学四年生です。これからよろしくね。碧ちゃん、奈緒お姉ちゃんって呼んでね。〉「うん。」<次は僕が名乗ろうかな。僕の名前は中村隼人だ。これからよろしく。僕のことも隼人お兄ちゃんって呼んで欲しいな。>「う、うん。」【次は私だね。山下咲だよ、これからよろしく〜。私のことも咲お姉ちゃんって呼んで欲しいんだけど良い?】「うん。」{じゃあ次は俺か、俺は中山海生だ。これからよろしく頼む。お、俺のことも海生お兄ちゃんって呼んでくれ。}「う、うん。」(僕だけじゃなくて他の人向けにもこう呼んで欲しいとかなんで言わないんだ?)

 「最後はボクか、ボクの名前は佐々木碧です。お姉ちゃん、お兄ちゃんこれからよろしくお願いします。」《( ´ཫ` )グハッ………………》(マジでこの人たち何やってんだ。配信のことが急に心配になってきたよ。父さんはこの人たちを頼ると良いよって言ってたけどこの人たちに頼って本当に大丈夫なのかなぁ。大丈夫、大丈夫なはずだ。大丈夫だよねぇ…………)

 [さて、それぞれ名乗ったことだしミーティングを始めるとしますか。]《はいっ。》「うん。」[今日は初配信の順番と4期生のまとめ役を決める予定だよ。配信順番になんか希望とかある?私は最後を碧ちゃんにしようと思ってるんだけど。]

 「え?」(???何言ってんのこの人は…精神年齢はともかくこの身体は4歳だよ4歳。未就学児になんて大役やらせようとしてんだよ。)「ボクがトリ、ですか?ボクはこの中で1番年下ですし、本当にボクで大丈夫なんですか? 」[年齢なんて関係ない。年功序列なんて今時古臭いしね。碧ちゃんなら出来ると思うんだよね。ぶっちゃけ4期生の中で1番人気でるのは碧ちゃんだと思ってるから。可愛いし。]《碧ちゃんで大丈夫だと思うよ。まとめ役っていっても実務なんてないしさ。みんなで支えれば問題ないって。なにより可愛いしね。》

 (可愛いて、ますます何考えてんのかわかんねぇ。年功序列云々のレベルじゃねぇだろ。ボクは一応4歳なんだけどなぁ。本当にこの人たち大丈夫なのかなぁ。さっきのことといい不安しかないんだけど…………)「はぁ〜」[どうしたの碧ちゃん、ため息なんて吐いて。]

 「はぁ〜」(誰のせいだと思ってんだよ。誰の……本当にもう。頼れるのは母さんと父さんだけだし、ボクもちゃんとしないとな。)「はぁ〜」


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大幅に加筆したので2倍ぐらいの文量になってますが、読んでいただけると嬉しいです。今後ともこの作品を温かく見守っていただけると幸いです。

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