ネット恋愛している人とオフ会することになったけど、いざ行くとクールな元カノでした!?

くさもち

短編

え…何でいるの?

集合場所の大きな犬の像の前、通りかかる人の誰もが振り返る…

僕の元カノがいた…


「おーい奏多!ってまだスマホいじってる」

「昼休みくらいいいでしょ」

「また「星」っていう人と連絡とってるの?」

「べ、別にいいだろ!」

「やっぱり分かりやすいな」

友達とそんなことを話してるとチャイムが鳴った。次は物理室だから移動だ。


さっき話していた「星」さんという人はツブヤイターで繋がった。要はネッ友。

最初は女子と話すのは久しぶりでタジタジな感じでDMしていたけど優しい人で親身に返してくれた。

それから通話しながら一緒にゲームするようになり今では休み時間まで連絡を取る仲だ。


「それにしてもちょうど今日で奏多が別れてから1年か〜過ぎるのが早いな〜」

「付き合ってるどうか微妙だったけどね」

「けどお前がこの学園にいるのも不思議だな。元カノのお父さんが理事長だと辛く肩身狭くないか?」

「もうそれは割り切ってるよ。後お前がいるから狭いとは感じないよ」

「奏多…」

と隣に座ってる友達に抱きしめられる。


「そこ!何してるんですか!」

「すみません!!」

これ僕も悪いのかな?一応被害者だと思う。


この学園の話をしておくとここは久遠グループが運営する県内トップ校だ。その理事長が僕の元カノのお父さんである久遠雅之さん。

社長令嬢や社長の息子が数多く通う中僕は学費免除の特待生。


頭は今の授業をついていけるくらいしかないが僕は元カノである久遠一葉と付き合うことを条件に入学できた。


え?別れたのになぜいれるのかって?

それは僕も分からないけど、雅之さんがいていいと言ってくれたから転学せずここにいる。


「久遠さんは今何してるんだろう?」

「知らないよ」

僕と別れたのは冬休み、三学期にはイギリスに留学しに行ったらしい。


そんなこんなで授業が終わり、1人いつもの帰路に着く。


「ただいま」

僕は部活には入っていない。別れた後僕は部活をやめた。テニス部の時使っていたラケットは奥にしまってある。

これからバイトに行くけどその前に必ずすることがある。


線香をお供えし手を合わせる。

「お父さんのせいで僕もお金稼がないといけないんだからね?」

そう。僕にはお父さんがいない。小さい頃交通事故に遭ってそのまま天国に行ってしまった。

しかも借金があったみたいで小さい頃はお母さんが朝から晩まで働いていた。今は僕がバイトしているので早く帰れてる。


するとNEINで通知があった

《バイト今日も頑張って!帰ったらゲームしよ!》

星さんやっぱりいい人だ〜

バイトはキッチンで調理補助をしている。

そのおかげで普通の人よりちょっと上手いかも?


バイトが終わるのは夜の10時今は冬なのですごい寒い。


「ただいま」

「お帰り、今日もありがとう」

「いつものことだよ」

お母さんはそういうと夜ご飯の準備をしてくれた。

「「いただきます」」

今日も美味しい。


テレビ見ながらいつも通りお母さんと話していると唐突に

「最近一葉ちゃん元気にしてるかな?」

「え?」

今日は何故かこの名前をよく思い出す。

「もういいよ。そのことは。あの人は僕のことなんて覚えてないだろうし」

「そんなことないと思うけど」

「あの人はそういう人だったんだよ」

と会話を途切らせテレビを見る。


夜ご飯も食べ終えお母さんは朝少し早いのでもう寝た。

「よし、やっと」

この時はだいたいテンションが高い。

だって「星」さんとやっとできるから。

《もしもし?聞こえる?》

《聞こえるよ》

《じゃあ今日はこれやりたい》

《いいよ!》

やりたいと言ったゲームは何故か何でも星さんは持ってる。

こんな夜遅くなのに一緒にやってくれるから最近星さんが女神に見えてきた。

《ねぇもちくん》

《はい?》

ちなみにネット上ではもちという名前にしている。


《オフ会しない?》

《え?えー!?》

僕は驚きすぎるあまり膝を思い切り机の天板にぶつけた。

《すごい音したけど大丈夫?》

《大丈夫です…それでもいいんですか?僕と星さん結構遠いですよね?》

前聞いた時遠い県だったことを覚えている。


《実は留が…いや学校もそろそろ冬休みでしょ?だからそれを利用しようと思ってもちくんに会いに行くよ》

一瞬ドキッとした。こんなこと言われたら脈ありと思っちゃうよ!!

《わ、分かりました!じゃあ具体的な場所は後で教えますね!》

《ありがとう。あ、あそこに…》

それからしばらく星さんと通話しながらゲームして気づくと夜中の1時半。


《今日はここまでにしよっか》

《そうだね》

《じゃあ会えるの楽しみにしてる。あ、明日もやれたら連絡して》

《うん、お休み》

《お休み》


ちなみにこの日はドキドキしすぎて眠れなかった。


そして冬休み、僕は今まであまりしたことの無い髪をセットし、集合場所の大きい犬の像の前に向かう。

ちょっと県の中心部まで行かないといけないので電車を乗り継いでいく。


どんな人かな…声だけだとすごい美人さんみたいなまるで…今は関係ない。新しい出会いだぞ、と気持ちを切り替えるため大きく1歩を出して階段を登ろうとしたが届かず倒れてしまった。


「痛いなー。でも今日は」

星さんに会えるから関係ないとスキップしながら駅を出る。

多分周りの人から変に思われたかも。


駅を出るとここから3分くらいにある。

僕はスキップをやめスマホで時間を見る。


「よし、9時48分」10分前には着けそうだ。

集合したら何しようかなー?とりあえず近くにいっぱいお店がある通りがあるからそこを散策するのもいいし、靴ももう1足かっこいいのが欲しいから星さんに決めてもらったり…


そんなことを考えていると大きい犬の像が見えてきた。その前には…

え…何でいるの?

集合場所の大きな犬の像の前、通りかかる人の誰もが振り返る…

僕の元カノがいた…


僕はとりあえずあの人に見つかりたくないから、回り込んであの人の反対側にバレないように星さんを待つことにした。


何であの人が…イギリスに行ってたんじゃないのかよ…

犬の像に視線がくる。なんだか僕も見られているように見えたけどその視線は全部あの人だ。


「10時03分…」星さんが来ない。

どこかで運転見合わせとかあったのかな?

僕はスマホで調べるがまったくそういったものはなかった。


すると


「久しぶり」

僕は耳元で懐かしい声、いや聞きなれた声が聞こえた。

その声の持ち主は元カノである一葉さんの声だった。


「こ、こんにちは」

「奏多君?元カノであっても挨拶はするのが礼儀じゃない?」

「ご、ごめんなさい」

まただ…声の氷柱みたいなものが僕の胸に刺さる。

痛くて冷たいもの。

「まぁいいけど。それよりあなたが探してる人っていうのはこの人かしら?」

と一葉さんのスマホ画面を見ると、

そこには「星」というアカウント画面があった。


「え…?」

僕が感じ取っていたものは間違いなんかじゃなかった。

「とりあえずそこでお茶しましょ」

「は、はい」

もうどうでもいいや。僕は彼女について行くことにした。


「最初に今まで騙しててごめん」

僕は初めて一葉さんに謝られたことに驚きもせず

「大丈夫です。それより理由は?」

僕は久しぶりに怒りの感情が芽生えたような気がする。


「実は…仲直りしたくて。ずっと言い出せなかったんだ。」

そんなことで…と言おうとしたがこらえて続きを聞くことにした。

「留学してるのは本当。イギリスの高校みたいなところに通ってる。そこで始めた事業も成功して安定している。それも帰ったら君と仲直りしようと思ってたから」


「だから何ですか?短く要件だけ知りたいんです」

自分が傷つけられた傷をし返すかのように。

「復縁した。君のことが好きで諦められないの。もうひどいことなんて言わない。だから…」


「僕は元カノの未練にこの約1年付き合わされていたんですか…?まだ自己中なのは残ってるんですね…。楽しかったですか?この約1年元カレと話せて。こっちは気持ちを切り替えてやっと生活も充実してきたと思ったのに」

「それはちが」

「違くないですよ。やっぱり最低ですね、、一葉さん。嫌いで別れたはずなのに好きって言ってくるとか…

さようなら。もう僕に関わらないでください」

僕は勢いよく1000円を叩きつけて店を出る。隣に立っていたSPにぶん殴られると思ったがそのままスルーしていた。


「お嬢様…」

「いいのよ高須。彼の言うとおりだわ。一旦ホテルに行きましょ。お父さんと会うのはその後」

私は車に乗り高須が運転を始めた。

するとこらえていた涙が一気に溢れ出てきた。


ただ仲直りをしたかった。あわよくばまた奏多くんの彼女ととして隣にいたかった。

でもそれ以上に私は彼のことを傷つけてしまった。


私は昔から欲しいと言ったものは全て手に入った。勉強もスポーツも人よりできた。

容姿も自分でも言うのもあれだけど結構いい方だと思う。


だけど近寄って来る人は男女問わずお金や私を利用する目的が大半だった。

当然しつこいナンパにあうことも多く、

私が高校1年生の冬、たまたまSPをつけず歩いていた時もされたことがあって


「何ですか?話してください」

「いいじゃーん俺らと少し遊ばね?」

「嫌です」

「冷たいな〜」

と強引に腕を掴まれた時、


「お兄さん達何してるんですか?」

「なんだガキ?もしかしてカッコつけてるのか?」

とその人たちは笑っていたが

「実はこの通りの裏に交番があるんですよ。ここから叫べばすぐ来てくれると思うんですよね」

「ちっ。うるせぇガキだな。おいお前ら行くぞ」

とその人たちはどこかに行くと、


私より背がちょっと低い男の子は

「大丈夫ですか?」

「大丈夫。ありがとう」

「それなら良かったです。」

私はその子の笑顔にドキッとしてしまった。

今まで色んな異性と話したことがあったけどこんな感情になるのは初めてだった。


「あ!やばいもう帰らないと!じゃあ僕はこれで」

と名前も聞けずに走り去ってしまった。


私は初めてもう一度あの子に会いたいと思った。それから行動するのは早かった。

SP達にあの子の名前、住所、年齢、通っている学校、家庭環境、友達関係まで調べた。


名前は冬目奏多。年齢は私より一個下で家庭環境は少し苦しそう奏多くんのお父さんが残した借金があったので何故か助けたいと思った私はお父さんに申し出た。

「何故一葉はそこまでその子を助けたいと思うんだい?」

「それは…」

私は何て答えればいいのか分からなかった。

「まぁいづれ答えは出ると思う。いいよ、その代わり条件無しにただあげると言っても相手は受け入れてくれないと思うから…」

とお父さんは提案してきた。


そして雪が溶け始めた頃私は奏多くんの家を訪れた。

訪れた時SPを連れていたから案の定驚かれたけど暖かく私を迎え入れてくれた。

「久しぶりですね。奏多くん」

私は一応年上であるので大人らしい振る舞いをした。

奏多くんのお母さんに私は学園に学費免除でいけることと、奏多くんの意思によるが借金返済を彼が私の秘書兼彼氏となることで援助することを伝えた。

正直これで奏多くんに断れてたら1週間くらい寝込んでいただろう。

だけど

「僕上手くできるか分かりませんけど頑張ります!」

と言ってくれた。


その日はドキドキして眠れなかった。


けどいざ始まってみれば秘書兼彼氏になってくれたはいいものの私は彼と話す時は思っていないきつい言葉を言ってしまうし、冷たい態度を取ってしまっていた。毎日いなくなった後は反省会の日々だった。デートも私がいつも通りに接するから雰囲気ぶち壊し。


「これくらいの礼儀作法は覚えておいてよ。明後日にはパーティーがあるから」

「ごめんなさい」

「これ持ってて」

「分かりました」

本当は敬語じゃなくてもいいと言いたかった。頑張って距離を縮めようとしたけど無理で…

高二の冬、私は初めて奏多くんの方から誘われて今日こそは思いを伝えようと覚悟したのに出てくるのは


「短く要件だけ知りたいんだけど」冷たく刺さるような言葉。

いつもならこれでも笑顔を絶やさない奏多くんが涙目になっていた。正直ここで思い切り抱きしめてみたいと思った。

「一葉さんは僕のことを好きですか?」

「それは…」

恥ずかしすぎて言えるはずがないと黙っていたら


「別れてください」

「え…?」

私は頭が真っ白になった。

「これまで援助してもらっていたお金も返します。学園もどこかの高校に転学します」

「ちょ、ちょっと待って。何でそんなことに」

「僕のこと一度も好きって言ってくれなかったですよね?」

と私に見せるのは笑顔なんかではなく涙を流す悲しい顔だった。


「ち、違うのそれは…愛情の裏返しっていうか」

「さようなら」


雪が強く降り始めると同時に彼の姿も見えなくなるのが早かった。

追いかけたかったけどその時の私は何て言えば信じてくれるのか分からなかった。


別れたからって彼の人生を台無しにはさせたくない。とりあえず私は奏多くんのお母さんに平謝りし、残り3000万借金があるみたいだけど私の貯金でなかったことにし、お父さんにもこの学園にい続けてもいいと伝えた。


私は本当の自分を見せられるような人になりたい。そう思いイギリスに留学することにした。そこでお父さんの力も借りながら事業も立ち上げた。


全てが順調になり始めた頃私は久しぶりにツブヤイターを開くと奏多くんがゲームの動画を投稿してるのを見つけた。

私は奏多くんの新たな一面を知ったような気がした。

私はヤンデレとかメンヘラみたいに思われるかもしれないけどアイコンやアカウント名を書き換えて奏多くんにDMを送った。

そこから流れるように会話が進み、

通話しながらゲームしたりした。ゲームはあまりしたことがなかったのでその都度ソフトなどは買ったが奏多くんとできると考えたらどんなに高いジュエリーより嬉しかった。


そこから何故か私はやり直せると錯覚し日本にいる奏多くんに会いにいったらこの様。

今までやってきたことはひどいことばかりだと今更感じた自分が愚かだと思った。


「高須、今日の夜に帰ることにした」

「かしこまりました」

すると彼は部屋を出た、本当に気が利く人だと思う。


「もしもしお父さん」

「どうだった?」

「まぁ無理だったよ」

「そうか」

「今日の夜にもう行くことにした。奏多くんにとっても早く帰って欲しいと思ってるだろうしね」

「一葉…」

「また別の日に顔を出しに行くよ」

「ああ、それじゃあ大学はイギリスの方にするのか?」

「う、うん。そうなるね。じゃあ」


僕は帰ると何もする気が起きずそのまま眠ることにした。

あの人は一体何がしたかったんだ…


「ああ、奏多くんわざわざありがとう。ごほっ!」

夏休み一葉さんは体調を崩したことがあった。

「大丈夫ですか?何か食べれますか?」

「君がくれるものならなんでもいいよ」

と頭を撫でられた。

頭を撫でられる何て初めてだったからドキドキしていた。


「奏多くんも顔赤いよ?熱移っちゃったかな?」

「熱じゃないです…」

「ほんとかわいい」

その日の一葉さんはいつもの一葉さんじゃないような気がした。


「奏多くんが戸惑うのも無理はないよ。いつもは冷たい態度取ってるもんね。あれは…照れ隠しで言ってだけなんだ。君にきつい言葉を言ってバレないようにしている。」

「大丈夫ですよ。僕は気にしてません」

嘘だ。結構言われたのを気にしちゃうタイプだから毎日反省会してる。


「そう。ありがとう」

今まで見たことのなかった一葉さんの笑顔にもう一度ドキドキしてしまった。


それから眠ってしまった一葉さんが少しでも涼しくいられるようにまだを開けた。

白い鳥が2羽遠くに消えていくのが見えた。


「う…ん」

壁にかけてある時計を見ると5時を回っていた。何か物音がする。

「あ、起きたみたいね」

「お母さん…?仕事は…?」

「今日は午後休よ。と言っても買い物してきたから3時くらいになったけど」

僕はそう言って冷蔵庫から水を取り出そうとした。


「一葉ちゃんと会えた?」

「え…?」

僕は手が止まった。

「何で知ってるの?」

「はい、これ見て」

渡されたお母さんのスマホには一葉さんとお母さんのトーク履歴があった。

そこには

「大丈夫ですかね。奏多くん許してくれますかね」

「大丈夫よ!奏多は優しい子だからきっと許してくれる!」

これ以外にも遡っていくと定期的にやり取りしてるのが分かる。


「実は一葉ちゃん、あなたと別れた時私のところまで謝ってきたのよ」

「何で」

「奏多くんを傷つけされてしまってすみませんって私は頭を上げてって言ってるのに泣きながら上げようとしなくて」

一葉さんが…

でもそれも当然だろと思ってしまう自分がいる。


「あなたには借金の額を伝えてなかったけどいくらあったと思う?」

僕は今までのことも考えて

「低くて500万、いっても1000万くらいかな」

と答えた。


「5000万よ」

「え…」

「私の稼ぎはまぁまぁ良かったから無理せず1000万返せた。でももう50だし残りの貯金を全部使っても残り3000万。」

僕は額の大きさに驚いて何も言えなかった。

絶対死んだらお父さんを懲らしめてやろうと思った。


「でも今は借金は全部返済されてるわ。そう。一葉さんがあなたを秘書にした時に1000万、私に謝りに来た時に残りの3000万。私はこんなの貰えないと何度も言ったわでも」


「今までたくさん酷いことを言ってしまった償いです。もちろんこれで償いきれるとは思っていません」の一点張りで。」


「私はこんなにいい人が奏多くんのお嫁さんにならないのはもったいないと思って、もちろんお金もらったからこんなことを思ってるんじゃない。嘘偽りなく本音を話してくれたからよ」

「でもあの人は酷いことばかり言って…」

「あなたも分かっていたんじゃないの?本音を話している時とそうじゃない時はあからさまに違うって。」

「……」

「いい加減あなたも素直になりなさい。あの人がただ恥ずかしがり屋なんじゃなくてあなたもそうなんだからね」


すると持っていたお母さんのスマホから通知音が鳴った。


《7時の飛行機に乗ってイギリスに帰ります。お騒がせしました》


僕は急いで気に入ってるコートを着て靴を履く。

「行ってくる」

「行ってらっしゃい」

実際背中を押されたわけじゃないけどお母さんにされたような感じがした。


間に合うかな…

今6時20分。飛行機なんて滅多に乗らないし広いせいでどこに何があるのか分からない。

僕は全力で走り回る。

7時のに乗るならもうそろそろフライト場所に行っててもおかしくない。


「お嬢様そろそろゲートを通らないと間に合いません」

「ええそうね。」

いた。

「待って!一葉さん!」

「奏多くん!?」

「一葉さん。ごめんなさい」


僕は一葉さんの透き通る目から離さず言った。


すると抱きしめられたような感覚がした


「好きなんだよ奏多くんのこと」


「え!?」

そんなこと言われるとは思っていなかったから驚いた。

「最初に会った時から大好き、ずっと今でも大好き。笑顔を見せてくれたら私はなんでもやれそうな気がした。だからこそ本当にごめん。君に本心を言えずにただ傷つけてばっかりで」

「一葉さん…」

「バカだよね私…せめて奏多くんの人生を私のせいで台無しにしないようにって…思ってたのに今度は偽って君に迫ったんだもね…」


「最初会った時は騙された、弄ばれたんだなって思ったけど今は良かったって思ってます。」

「それってどういう…」

「もう一度会える機会くれたから。僕も大好きです一葉さん」

そう言うと一葉さんに強く抱きしめられた。

「私もだよ!」


一葉さんはイギリスに帰らず日本にいることにした。一葉さんは僕より1個上の高3なので受験期なんだけど頭がいいで有名な大学から推薦をもらっている。


今日は一葉さんに誘われてデートをしているけど


「はい。あーん」

「は、恥ずかしいよ///周りの人も見てるよ!」

「別に関係ないよ。私の家とか奏多くんの家で食べる時はしてあげてるよ?」

「それはそうだけど…」

「ほら」

めちゃくちゃグイグイこられています!


「奏多くん」

「はい」

「大好きだよ」

耳元でそう言ってくる。僕は多分顔が真っ赤っか。それを見てニヤニヤしてる一葉さん。


以前の一葉さんじゃあ考えられない行動だけど


「僕も大好きです」

「…!」


僕も以前と比べれば成長しているかもしれない。



《ここまで読んでいただきありがとうございます(*^^*)

星やコメントをいただけると嬉しいのでよろしくお願いします!


ここ1ヶ月近く作品更新をしていなかった理由は簡単に言うと精神的ストレスから体調を崩し入院していたからです。

今は全然大丈夫です(*^^*)恩人のクールな娘も更新していこうと思いますのでよろしければ見ていただけると助かります!》


































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