第5話 魔女の毒

喧騒の街から三千里

誰もが静寂を守る森で

魔女に飼われて生きていた

考えが簡明になるって毒を

それが幸せなのって説かれて


毒に縛られたこの自由じゃ

願ったところまで行けやしないけど

幸せならそれでいいじゃんか

でも仲間たちが引き離されていくんだ


どうしても

どうしても戦わなきゃいけないんだ

頭を撫でていい子だねって

愛を恵んでもらえないから

でもどうせ俺を見てやしないんだ

って妄想が止まらないんだ

ほら孤独になってく


切り裂けよチェーンソー

仮初めの静寂は痛いと叫べ

ずっと話したかったんだ

飾りのない純粋な怒りと

いま話して欲しいんだ

針より痛い辛い悲しみで


張り裂けろ全部

めちゃくちゃになって

ごちゃまぜで汚く美しい世界

いつの間に毒が消えて

皆んな守りたかったって

腹の底から笑えてきたぜ


血と涙のカーテン開けたら

一輪の薔薇がまたそこにあった



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