花園Rの盲奏者我誰璃

第1話

板チョコにキャラメルを流しているマンション。チーズスフレの上を走る自動車。修学旅行の夜のあかりを灯したアパート。世界の終わりの空。初恋のあられ。

こんなこと言ったってみんなみーんな、

は、お前何言ってんの？って顔して呆れるか

wwwwww意味わかんないって笑うか

2択なのよ、つまんないのー。

あ、1つ勘違いしないで欲しいんだけど、

みんなの反応がつまんないんじゃなくて、

みんなの見方がつまんないなーって。

いつも同じ景色だからこそ日々ときめくために想像するの。まぁ私が可笑しいなんてことは前から知ってるんだけど.......。

実際板チョコなわけないし。どんだけデカい

キャラメルなんだって話だし。

私にはマンションの窓に夕日が反射してるの

チョコに見えるんだけどなー。

あー、食べたくなってきたな.......。チョコ。

とびっきり甘いヤツ♡

チーズスフレも食べたいな。でも高いんだよな〜、あれ。車が通ってせっかくのおいしそうな雪も汚くなってるし。コーヒーぶちまけんなっつーの！あ、泥？いや土か。土です。

なんか正直言えばボロいアパートよ。建ってから長そうだなーみたいな。でもなんか

よく言えばレトロじゃない。それに私、あのオレンジ強めの灯りの色好き♡

気づけば靴履いて、家から飛び出てた。

紫とピンクの空が広がってて。

向かいが同級生の家で出てきたら気まずい空気流れるような道路のど真ん中に立ってることも気にしないで見てた。感動したなー。まぁ今でもあの空の色わかるんだよね〜、写真撮っといて良かった〜。

雨だったら傘さすのめんどいなーって話してたら痛かったの。ほっぺが。あ、あられだー！ってね。くもりだったけどすっごい可愛い色しててさ。甘酸っぱいを表現するならこの色だなーって思った。

はっ！また自分語りがぁ〜。出てしまった。

はぁ。まぁ、いっか。

歌でも歌いながら帰りましょっ。