言葉にできないモノ
カクヨミ
第1話
話聞いてあげるからほら
君の心臓を聴かせて
大丈夫って時ほど君は笑うから
心配で僕はずっと気にしてた
その嘘を止めさせたくて
ピエロになったりガードマンになったり
何でもできる男を目指した
鬱陶しいんじゃないかとか
迷惑じゃないかとか考えたけど
君のありがとうで救われたり
結局何がしたかったのかなって凹んだ
晴れでも同じ傘を持っていく君に
雨でも傘を持たない僕
無駄に気を遣わせてごめん
何一つできない癖に頼られたい
釣り合わないのに隣に立ちたい
自己中な自己満で
想いに焼かれてる自分に
吐き気がして嫌いになった
このまま好きで終わっていく
僕じゃなければ大丈夫なんて
そんなの分かってる
君に頼れる存在がいることも
なんで嘘をついたのか考えた
周りに気を遣わせたくなかったわけでも
心配をかけたかったわけでもなく
気付いて欲しかったんだ
今になって悔しかったりする
なんて声掛ければ君は話を聞かせて
くれたのかな
雨が好きだって言えば
君は傘を渡さずに済んだのに
言葉にできないモノ カクヨミ @tanakajk
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