第6話 創造魔法
乾いたスラちゃんに水魔法と魔力を与える。
プルプルに戻っていくスラちゃん。
あーよかった。スラちゃんおかえり。
スラちゃんご帰還記念で創造魔法オーブを使う。
多分、魔力を使って何かを作れるんだろう。
早速作ってみよう。
何作ろう。ガチャで武器できたしそれ見ながら作るか。
《R よくある日本刀》を出してみる。
んーかっこいい。
これをイメージする。
んんんーむん!
ぽふん
できた!
子供の模写した日本刀の様なものができた。
「これじゃあだめだなぁ」
はぁ…とため息をつく。
「へなちょこな剣じゃの!センスがないわい!」
ガハハと笑ったあと急に真顔になった。
「どうしたの?」
「見た目は酷いが魔力量がとんでもないの…武器としての切れ味はないが少し魔力を込めれば剣?の中身の魔力が活性化してとんでもない切れ味がでるぞい」
またまたご冗談を…
試しにそこらへんの木を切ってみる。
スッと木にめり込む日本刀(笑)
えぐいわ。封印しよ。恥ずかしいしこれ。
何事もなかった様にマジックボックスにいれ。
コテージへと帰宅した。
そうだ!調理器具がないんだ!
今まで岩を綺麗に切った石の板?で肉を焼いていた。
フライパン作ろう。
んむむむ…むん
ぽふん
フライパンは前世界でもよく見ていた為クオリティは高くできた。
「んー、いい出来である」
フライパンを眺め呟く。
「お主それも使い方を気をつけろよ。普通に魔力のこもり方がどえらい武器じゃぞ」
ジッと睨む様に見てくるマオ。
そんな顔せんでも…魔力こめ方とかあんましわからんもん…
まぁ、気をつければいいだけやし!肉焼くか!
あー楽ちん。やっぱ調理器具って大事だわ。
創造魔法って便利。
今日はマオと一緒でミディアムレアにした。
「「いただきまーす」」
「「んん?」」
「めっちゃうまない?」
「尋常じゃないぐらい、うまいの」
魔力がこもったフライパンは最強だった。
晩飯に大満足の翌朝。
バターン!
「起きとるかー?」
鍵閉め忘れてた。
前世はあんまり詳しく思い出せないが田舎育ちなのだろうか鍵を閉める習慣がなく後悔する。
「ルージュかぁ、おはよー」
「すごい顔してんな!顔洗ってきー」
オカンみたいなこと言うな。行くけど
可愛い私になった。
「ほんでな、これが明細と調味料や」
どさどさとどんどん置いていく。
止まらない調味料。
多くね?もう何があるかわからんぞ。
「とりあえず、何かわからんから買えるこうてきたで!一部では薬草とかにされてるもんも食えるもんはぜーんぶこうてきた!」
まぁ、ありがたいが…ん?この匂いは!
「急にどしたん?」
「私の好きな料理の調味料があってね」
ふふふと笑う。
「ウチにも食わせてくれんか?カネは払うで!」
しょーがないなぁー気分がいいからいいだろう。
よし、朝カレーだ!
玉ねぎが飴色になるまで(水ををちょいちょい入れると早い)やるのとスパイスはしっかり炒めるトマトはしっかり水分を飛ばすのがコツだ。
「えらいいい匂いしてるな!楽しみや!」
「おい!お主!何じゃこの匂いは!ワシの分はもちろんあるじゃろな!」
うるせぇ。
「できたよー。カレーだよ」
パンはないのでステーキと食べてもらう。
ステーキと合わせた為カレーはスープよりちょっと塩味が強い程度にした。
「「「うまい」」」
三人で声を合わせる。
その後は無言で食べ進める。
「「おかわり」」
マオとルージュが揃って声を上げた。
「もうないよ」
「「え?」」
絶望の顔をする二人。
揃って同じ顔やめて。おもろいから。
「また今度作ってあげるからね」
「「約束だよ!」」
同じ顔やめろ。
「お嬢ちゃん、そういや名前なんなん?」
「あれ?いってなかったけ?エルだよ」
「ええ名前やな」
「相談なんやが今のカレーレシピ売ってもらえんか?」
「カレー食べたことないんだ?」
この世界ではまだ流行ってないのかな
「食べたことないな。冒険者と商会やっとるから結構いろんなもの食べてんやけど初めて食べたわ」
「1割…いや…0.5割だけ手数料もらうわ!」
なんか悔しい顔をしながら一人で話を進めるルージュ。
私が開発したレシピでもないしいくらでもいいのだが…
「こんなん貴族にバカ売れや!ウチに任せてくれんか?」
「いいよ」
「ほんまか!はー助かるわ!また、ウチの商会がおっきくなるわ!」
ニコニコ顔で紙と羽ペンを渡してくる。
ささっと作り方と注意事項を書いて渡す。
「はー分かりやすいな。お嬢ちゃん頭も良さそうやな」
褒めても何もでんぞ。
「じゃあ、とりあえず前金で持ってるお金全部渡すわ」
え?マジ?
ドスンと袋が置かれる
「多分少なくても金貨400枚ぐらいあるわ。400枚以上あったらオマケや!」
なんて男気…
「じゃあ、ウチ忙しいから」
ほなといい走って去っていくルージュ。
忙しい奴だと思いながら金貨袋をマジックボックスへとしまった。
そういえば、今日魔石の鑑定終わるんだっけ?
ボケーと考えながら街へと行く支度を始めたのだった。
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