第2話 星

 私は今まで、星は有料だ、とずっと思っていた。


 一個、140円だと。クレジットカードが必要だと。


 だから、良作品に出合うのがむしろ怖かった。


 クレジットカードを使ったことのない私は、良い作品に出合っても、星をつけてあげられない、と思っていたからだ。


 でも初心者の皆さま、声を大にして言います。


 星はタダです! タダなんです! タダなんやで――――っ!

 

 良い作品、好きな作品にはどんどんつけましょう。

 (ただし必ず、読んでからね)


 星がつけば、作者の皆さまは、ハッスルしてどんどんいい作品を生みます。


 ケッコウ、ケッコウと養鶏場ようけいじょうのごとくどんどん産んで……失礼。


 一ヶ月以上も星をつけられなくて、困っていじいじしていた私。


 でも今や、私は解放された。


 大きな鍵のかかった牢屋に閉じ込められていたと思ったら、つかんだ牢屋の格子こうしごと、ガコッ、と全部外れて、外にガッシャーン! と倒れた感じではあるが……アイタタタタ。


 ともかくいい気分だ。


 良いと思えば、いくらでも星をつけられる。


 外に出られて、私は自由ダァァァァァァ!!


 しかし、星有料と勘違いしていたバカには違いありません。


 反省してます。


 優しい作者の皆さま、ごめんなさい。


 本当は、牢屋に入れておいたほうがいいかもしれない私は、クセモノ! である。

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