確かにそんなこともニ、三回あったかな

 正しくは「確かにそんなことも二、三回あったかな」です。


 いつもは間違えた箇所をカッコ【】で強調しているのですが、あえて今回はそうしていません。なぜか。「え、待て待て。誤字と正解の違いがわからないぞ」という人がでてくることを期待しているからです。

 あらためて、いつもの表記で正解を書きます。


 正しくは「確かにそんなことも【二】、三回あったかな」です。


 おわかりでしょうか。正解は漢数字の【二】なのですが、誤用例ではカタカナの【ニ】なのです。わかりやすいように並べてみましょう。


 二 ニ


 もし、推敲をしてくれる執筆仲間がいるならば、あえてこの漢数字の【二】とカタカナの【ニ】を入れ替えた原稿を渡してみることも面白いかもしれません。これを見抜ける人は、かなりしっかりとチェックしてくれているか、私と同じやらかしをしているか、とんでもなく性格の悪い人か、のどれかです。

 三番目の選択肢は冗談なのですが、ちょっと意地悪いスタンスのほうがミスは見つかります。

 この原稿を直すには「置き換え」機能が便利です。検索する文字列にカタカナの【ニ】を入力し、置き換え後の文字列に漢数字の【二】を入れて置き換えすればいいわけです。文書作成ソフトによって多少、用語の違いはありますが、置き換え機能はまず用意されているはずです。

 ただ注意は必要。一括置き換えはダメです。ニーズが二ーズ、オニオンがオ二オンになります。候補を一個一個、確認しながら置き換えて下さい。

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