第1話 皆川学園
部屋にある時計が7時を指すのと同時に時計のアラームがなる。
俺はそのアラームに起こされ、若干の眠気があるもののそれに逆らい、アラームを止めベッドから出る。
ベットから出た俺はクローゼットの扉を開け、中から制服を取りだし着替える。
数分で着替えを終え、朝食を作りに自分の部屋から出て階段を下る。
俺は一人暮らしなので特に誰かいるわけでもなく下の階に付き、そのままキッチンに直行する。
そこで簡単な朝ご飯を作り、リビングの机の上にパンと目玉焼きを置き一言つぶやく。
「いただきます。」
そう言い朝食を食べ始めた。
突然だが俺の行く学校は
この学校は『超能力者の
名前の由来はもちろんこの学校が、もれなく高度超能力者の養成学校だからだ。
…そうつまり、この世界には超能力がある。
今の時代、ほとんどの人が超能力者だ。
この世界の超能力の使い方は基本的に三つある。
一つ目はスポーツだ。
この世界には序列戦と呼ばれたり、ランキング戦と呼ばれるものがある。
その名の通り一対一で戦い、ランキングを決めるスポーツだ。
これがかなり人気でテレビであると視聴率は30%近くあるそうだ。
二つ目は仕事に使うことだ。
それは医療機関だったり、警察の取り締まり強化のためだったりする。
三つ目が気に食わないが犯罪だ。
やはりどの世界でもこういう人種はいるものだ。
そいつらは基本的にWEO(世界超能力管理機関)と呼ばれる独立してるが大きな権力を持つ組織が取り締まっている。
話が逸れたが、この学校、皆川学園は中高大一貫校で大体のやつは付属校に進学する。
俺は理事長の紹介で入ったが丁度新1年生と同じ時期に受験出来たのでホントに安心した。
転入でタイミングがズレて友達いないとかなるとつらいからな。
この学校はこの日本の中でも三本の指に入るくらいは名門校だ。
おっと、こんなことを考えていると学校に出発する時間になった。
朝食も丁度食べ終わったので良かったな。
そう思いながら玄関の外に出て自転車を漕いで学校に向かう。
今は比較的暖かい時期の6月の中旬なのでかなりちょうどいい気温だ。
どうでもいいことを考えながら自転車を止めている場所に向かう。
そして普通に自転車に乗り、学校に向かう。
15分くらい自転車を漕ぐと学校に着いた。
この学校、駐輪場から昇降口まで遠いからそこはダメだがそれ以外はかなりいい学校だ。
先生も日本でもそこそこの超能力者だったり、ここの理事長は世界でも名の通る超能力者だったりするので意外といい学校なのである。
そうしていると教室に着いた。
普通に入って俺は自分の席に座り「人間失格」と書かれた本を取り出し、読み始めようとすると教室の扉が勢いよくあいた。
よく見ると入ってきたのは女の子だった。
「このクラスに
と勢いよく言われた。
それに対し俺は席を立ってその女の子に向かって。
「ん?俺に何か用か?」
と言った。
すると女の子は俺に人差し指をビシィ!!と指してきて予想の斜め上を行く言葉を言い放った。
「あんた、私と序列戦をしなさい!!」
「は?」
そう声に漏れたのは許して欲しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます