帰り。

また森の脇を通った。

雨が降ってきた。

大粒の雫によって眼鏡が濡れた。

だから手に取った。

レンズを袖で拭った。


少年を見かけた。


立ち入り禁止の森で一人。

寂しく岩に座っていた。



直ぐに眼鏡を掛け直した。

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