二
数年経ってまた来た。
少年の存在など覚えていなかった。
だから途中までは純粋に歴史を楽しんだ。
参道の脇に広がる
木々が鬱蒼と生い茂った森。
それを行きにサラッと見てみた。
大きな岩に目を惹かれ思い出した。
でも居なかった。
眼鏡はしっかりと掛けていた。
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