猫の戯言（エッセイもどき）

猫鰯

　プラモデル、ここではガンプラでの話になるんだけど。モデラーの間では『作ったモノが発売される』というジンクスがある。これは、キット化されていない種類を、既存のガンプラを改造して作ると、何故かすぐに新発売されてしまうという、製作者としてはありがたくないジンクスだ。

　先日、それをTwitterで呟いた人がいた。「○○作ったら、本当に新発売発表がきた」という物だ。多くのモデラーは『あるあるやな～』と笑い話として見ていたが、たまにいる攻撃的な人が『そんなのは皆考える事だ』という意味の事を呟いていた。

　確かに、存在しないキットを自分で作ってしまおうとかみんな考える。自分もそうだ。だけどその時点では“０”なんだよね。考えただけ。それを実行に移して作り上げて初めて“１”になる。0でしかなかった者が1にしたものを笑うべきではない。

　ちなみにほとんどのモデラーは言葉にしなくてもそれを理解しているから、他人を貶める様な発言はしない。作る苦しみを知っているから（これは音楽でも小説でも一緒ですね）

　昔、母親の叔母に当たる人がスナックを経営していた。叔母はその頃から、お湯を沸かしたり茹で物をするときは『ステンレスボウルで調理をしていた』。これはボウルの形状が吹きこぼれを起こさないからだった。（中華鍋の様な形状のフライパンでお湯を沸かすと吹きこぼれないので、本当に？と思った人は試してみてほしい）

　それから十数年後、『ふきこぼれない鍋』という売り文句の“山本鍋”が発売され大ヒットした。その形状に気が付いた山本さん（知らんけど）が商品化をしたからだ。

　つまり、叔母が０を1にすることが出来ていれば、山本さんに先駆けてひと財産稼げていた可能性があったという事だ。

　……う～ん、残念( *´艸｀)<７桁くらいの小遣い貰えたかもしれないのに。

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