第5話

「お前、なんでわかるんだ?」俺は聞いた。

「だって、、、私も系君と同じ病気だよ。私ね、何でここに転入してきたかというと、ここに同じ病気の人がいるって聞いたからなんだ。まさか、君だったんだ。」咲希は悲しそうに俺に言った。そうか。こいつも同じ境遇だったのか。こいつは、、、こいつは残り少ない人生を、どうやって生きようと思ってるんだ?



「なぁ。咲希。お前あと生きれて何年なんだ?」咲希は、さらに悲しそうな顔をして答えた。

「生きれて4ヶ月だよ。君は?」


(風の音、沈黙)


「そっそうか。俺はあと生きれて半年だ。お前より長い。ところでお前。残り少ない人生、何をして生きるんだ?」


「私は、普通の人たち同じように生きたいな。他の人みたいに、当たり前かのように学校に通って、友達と遊んだり、部活をやったり。だってさ、こんな病気で、私の当たり前な毎日が終わるなんて。嫌じゃん。私は特別に生きるよりかは、最期まで普通の子みたいな生きたい。」

そう、咲希は言った。





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