残り僅かな人生にありがとう。

@purinsikakatan

第1話

「系さん。あなたの脳嚢腫生癌腫細胞、通称jgdが見つかりました。」え。俺、元気だよ。


「大変悲しく、残念なことですが、発見が遅すぎます。生きて半年です。」俺は状況が理解できなかった。jgd。ここら最近では、人間の1番の死亡理由として有名だ。しかし、この病気は高齢者の病気だった。俺みたいな高校生がなる病気ではないはずだ。


隣で母が泣いていた。その隣では、父が下を向いて泣いていた。終わるんだ。俺の人生。ドッキリでした!こんな言葉が欲しいな。


「先生、、、。助かる見込みはないんですか?」

母が泣きながら尋ねた。

「残念ながら、、、。ここまで進行してしまったなら無理です。」先生が悔しそうに話した。

「なら!系を、最期まで自由に生きさせてあげてください!生きる見込みもないのに病院で過ごすなんて、、あんまりです。」そう、母は言った。


「わかりました。そうしましょう。」

俺はそういう訳で、最期の半年。学校や家で過ごすことになったのである。

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