第2話

確かに始めは露出多めで柔らかめ。

マシマシでーを頑張ってたんだよ。何かに対して。


そんな努力が実になった結果の発見。

探索、索敵からの誕生ですよ。


戦場で皆にスナイプされたのね。切り抜かれたんだよ。

すぱーっとねすぱぱぱぱっとね。


加工で文字とか書かれたり、隣にビールのジョッキを置かれたり、此処まで来ると清々しい程にもう色々だよ。


ライブとかでも皆にさよならするとほど良いお尻をってコメントで一杯になるんだし。


何だいその言い方よ。ほろろろろ。


私にどう返せとね?

ほど良いお尻を…………50てん。

ノリノリでお尻を写す…………30てん。

本気の笑顔…………プライスレス。


何だよ何だよ。芸人じゃないんだよ。

おもんなとか言わないで、傷つくから。


オモシロイとも言わないで、もっともっと傷付きそうだから。

複雑怪奇な年頃なのですよ。


花の女子っ子ですますよう。



そんな感じから実は始まった。

始まっていたのかも知れない。


私のおしり的なサブスク。


は? ちょっと何言ってるか解んないって。

おっけー。君とは多分友達になれそうだ。


私もわかんないもん。意味。



きっと、意味を求めたら負けなんだ。

意味なんてきっと無いんだ。


でも意味はあるよと言う人もいる。

考察したりこじつけたり何でもありりな神様の宗教。


この世の中、多様性の時代。


知らなくても良い事っていっぱいあると思うのよ私は。

それが偶々だったんだよう。


でも皆は知りたくて見たいらしい。

私のおしりの行方を。


それは一つの真実でありふた紡ぎの秘宝でもありんす。


定期購入者には他では見られないシーンとか一杯。


季節のあんなとこんなのシチュエーション。

盛りだくさん。


なお顔やボディーは二の次らしい。

顔は写さないケドね。


良いよん、そんなならとお尻にデコレーション決めたら草が一杯生えてバズった。



ははははは。母さんねぇ。どーしたらええん?

聞いてみたら大笑いされた。ぐぬぬ。


流石私の子って。なんじゃそりゃーままんよ。



マーマンよ、半分お魚なのだな。

後の半分が私のははなのだ。




今日のお昼はなんだろな、メインは鯖味噌でした。

おさかな美味しいよう。もぐもぐ。




教室でお弁当に舌鼓。うまうま。

と誰かと食べるわけでも無く教室の席で食べているとクルッと前の席の南沢さんが素早く回転し私に話しかけた。


「ねぇねぇ遠江さん、ご飯、ご一緒しても良い?」


と言いつつ私の返事を待たずにもう机ごとぐるりざざざざとドリフト回転させてくっつけた。


……陽キャの行動力こと恐るべし。


早きことなんとかの如く。

私のパーソナルスペースは浸食された。ずずいと。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る