井の中の蛙
布団の中で蹲っていたきみへ
穴の底から見上げた空は
やはり遠く青く
しかしきみの思うほど
美しくも醜くもなかったよ
だから安心してほしい
時に大海を知らぬと
侮られることもあるだろう
変革の時代なのだ
全てが逆さまになることさえある
どうか黴臭い説教を真に受けないで
そして顔を上げることを
忘れないでいて
空はいつだって上にあるのだから!
どうか上を向いて歩いておくれ
向かい風に溺れそうになったら
後ろを向いて
それはきっと追い風になる
日の出が眩しかったら
後ろを向いて
逆光がきみの前を照らすよ
だから安心してほしい
どうか忘れないでいてほしい
布団の中で蹲っていたきみへ
もう朝もこわくない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます