狂ったお茶会
ああ、誰かくいとめて
私の頭は賑やかすぎるよ
今も小さな羽虫たちが
次々に生まれては
ぞろぞろと蠢いているんだ
破裂しそうなんだ!
いち、に、さん……
数え切れないんだよ
私はどうにかなったのか
どうにかなっちまったのか
ああ、だれかだれか
くいとめてくれ!
うるさいんだ、ずっと
ぶんぶんぶんぶん
羽音が聞こえるんだ
君はカラスと書き物机が
なぜ似ているのかわかった?
わからない
こわいよ、ダーリン
私の頭はにぎやかすぎる!
ティーカップの底が遠い
ふむ、ストレートティー
砂糖は山盛り三杯
はちみつがないじゃないか!
ああいや、あったあった
ミルクを少々
君もそこに座りたまえ
お茶会と洒落込もう
くそっ羽虫めが!
ぶんぶんぶんぶんと
邪魔くさい
私の頭の中を飛び回るな
ぶんぶんぶんぶん
騒々しい
なんだ今日は茶会日和じゃないか
ええ?
ぶんぶんぶんぶんと
ああ、もうだめだ
私はどうにかなった
どうにかなっちまった
くいとめてくれ
誰か私を食い止めてくれ!
誰か!
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