紅白戦5
6回の表は蒲田さんだ。
蒲田さんはパワーはそこそこあるがミートが下手でコネクト率も低い(20%)が守備は上手いのでスタメンである。
夢幻君は初球ムービングファーストを投げた。
手元で若干左にずれてアウトローに決まる。
2球目は鋭く落ちるフォークをインローに決め、追い込むと3球目に見事なナックルを投じた。
フワフワと左右に揺れながら、下に沈んでいき、完全に蒲田さんはタイミングを外し空振りした。
次の打者の相川さんは好打者であるが強打者では無いバッター。
つまりヒットを量産するだけのミート力はあるもののパワーは余り無いタイプのアベレージ型である。
勿論キャッチャーとしては肩は良く捕球や送球も上手いためやはりドラフト候補だったりする。
そんな相川さんに対して夢幻君は初球に完璧なジャイロを投げた。
ほぼ初速から減速せず、緩やかに落ちボールになった。
2球目に縦スラを投げた。
ジャイロの後に投げることで捉えにくくなっているはずだがそれでも相川さんはバットに当ててピッチャー真正面のゴロとなりアウトとなった。
そして公式に野手として出場したことがない蜂原さんが打席に立つ。
データが全く無いので分からないが明らかに打つか気が無さそうにしている。
そんな蜂腹さんに真っ直ぐを3連投したがバットを全く振らず三振になった。
こちらの攻撃は葛葉君からだ。
葛葉君は小技が得意な巧打者タイプのバッターなので恐らく蜂腹さん相手でもそこそこヒットを打てるはずと考えていると葛葉君はバンドの構えをしてセフティーバントを嫌ってか蜂腹さんが外角高めに投げたストレートをサード方向に叩いた。
通常の守備範囲なら間違いなくサードライナーになる当たりだったがセフティーバント対策で蒲田さんがチャージしていたこともあって捕球出来なかった当たりは三塁ベースに直撃し点々と長打コースに転がっていき慌てて野黒さんが追うも葛葉君は2塁に達した。
そして今日全く快音が響いていなかった巌本君だが初球やや甘めに入ったカーブを上手く流しライト前ヒットとなる。
そして三塁を蹴った葛葉君が本塁を踏み一点追加。
調子悪そうだけど遠慮はしないよ、蜂腹さん。
そう考えていると露骨にストライクゾーンを外されファーボールとなった。
チキンだよ、蜂腹さん。(紅白戦とはいえ、初見でエース級の投手からホームラン打ったヤバい奴の台詞)
夢幻君でゲッツーをとる算段っぽいけどやめた方がいいと思うんだけどなぁ。
夢幻君はインローに決まったカーブと外角高めに決まったシンカーで追い込まれるも決め球のスプリットを捉えー打球は右中間へ転がっていく。
巌本君が本塁に到達した後僕も間に合いそうだったので本塁に突っ込みセーフ。
そして伊勢君が打席に立つ。
何を狙ってるのか分からないけど犠牲フライで充分だよ。
そして伊勢君はインローにズバッと決まったシンカー、アウトローに決まったカーブで追い詰められる。
が、やや甘めに入ったスプリットをうまく掬い上げた。
これは面白い当たりになりそうだ。
フラフラと揺れながらも打球はフェンスを越えた。
つまりツーランホームランである。
気づいた人もいると思うが蜂腹さんはスプリットのコントロールが他の球に比べて苦手なんだ。
なのでスプリットがいつ来るのか読めれば、意外と簡単に攻略できる。
と蜂腹さんも気づいたか。
スプリットを投げなくなった。
でももう遅すぎるけどね。
井澤君に対してインハイのストレートを見せると、アウトローに決まるカーブで追い込み、最後はインローへのシンカーで空振りを取る。
そして貴瀬君に対してはアウトローに決まるシンカー、腰のベルトの部分に決まるストレート、インローに決まるカーブで空振りをとった。
やっとらしくなったじゃないですか。
………………………………………………………
後書きメリークリスマス。
日曜に投稿するという滅多にない事で読者の皆さんへのプレゼントと思って下さい。
夢幻の野手能力も置いておきます。
メインポジション投手サブポジション外野
弾道↗︎3ミートA、パワーB走力A、肩力A、
守備力A、捕球A
特殊能力は勝負師、電光石火、安打製造機、ストライク送球、闘志、満塁男、魔術師、エースキラー、洗礼の一撃、国際大会◯、トリックスター、チャンスA、ラインドライブ
夢幻は全て鐸木の数値を一回り小さくして特殊能力にチャンスAとラインドライブを入れた感じです。
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