散りきれぬ櫻
うちの学校には、なぜか年中咲いている桜の樹がある。
「死体が埋まってるとか言うもんね」
「まあ、なぁ……」
「掘り返してみる?」
「おいやめろ」
とんでもないことを言う彼女に俺は内心、面倒くさいし、と付け加えた。
「では埋める方で行きますか」
2人の足元には不正を働いていた冷たい教頭がひとつ。
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