第17話
はは。なぜかニヤついてしまう自分がいる。
ニヤニヤしてしまう。俺は嬉しいかも幸せでもない。悔しくて悲しい。そんな気持ちだ。なのに、それなのにニヤニヤしてします。なんなんだよ。今までの努力は、、、。なんだったんだよ!!!!!仲間はもう、跡形もなく押しつぶされ、無惨な姿になっていた。残酷だ。ほんとうに残酷だ。なぜ死ぬべき奴らは後から死んで、俺の大切な仲間は死ぬんだ?そうか。それはあまりにも分かりやすすぎる世界だからか。弱いものは先に死に、強いものは生き残る。そして、強いものは後に死ぬ。わかってしまった。本当に馬鹿みたいな世界。俺は何であんな弱い奴らなんかと仲間になった?強いやつだったらこんな思いせずに済んだ。「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」俺は叫んだ。喉が枯れるまで、息が途絶えるまで叫びまくった。だから俺は嫌だったんだ。超能力を使いたくなかったんだ。こうやって、罪のない奴らまで死ぬからだ。俺はそれを恐れて今まで使わなかった。それなのに。それなのに!!自分で使って、自分で殺してしまった。俺は殺人鬼だ。4人もの仲間を殺した。
1番の凶悪犯になってしまったんだ。
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