第9話

しかし、その男は、、、。

ぐちゃっと潰れていた。それは無惨な姿だった。目が飛び出て、性別すら認識のできない体になっていた。血はそこらじゅうに飛び散っていた。俺は、人を殺したんだ。嘘だろ。やってしまった。途端に、俺は自分自身が怖くなった。こんな簡単に人が殺せちゃうのかよ、、、。「ありがとうございます!!!娘を助けてくれて!ありがとございますぅぅ!!」そう言われた。俺は素直に嬉しくなれなかった。そりゃ、そうだ。1人の人生を破壊してしまった。そいつがどんな悪党だったにせよ、人を殺したことに変わりはない。その人の人生を奪ったことに変わりはないのだ。これからは、こんな気持ちに何度ならなきゃいけないんだ?俺は知った。現実は甘くないことを。しばらくすると、目つきの悪い男が俺たちの前にいた。「この人が島で一番強いです。目つきは怖いですが、性格はいいです。」そう言って、去って至った。男は、「お前らの仇をうてばいいんだな?がっはははっは!!楽しそうじゃねぇか!俺も仲間に入るぜ!」とにやりたいしながら言ってきた。おいおい。大丈夫かよこいつ、、、。

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