第8話

こうして俺たちは仲間を1人集めることができた。また、この少年。俺たちよりも歳が低いのに、俺たちより頭も良く、運動も良くできていた。こりゃいい戦力だ!!俺は思った。また船で1週間か、、、そう思っていた矢先に、一つの島がまた見えた。今度は先ほどの島よりも荒れていそうだった。俺たちは迷わず陸に足をつけた。「随分荒れてますね。大丈夫でしょうか?」ウィズクラフトことフィズが心配そうに尋ねた。「まぁ大丈夫だろ。なんてったって、俺たちには力がいるからなぁー」と呑気に答えた。それにしても、この島には目付の悪いような大人ばかりしかいない。流石なおれも、強気にはなれなかった。「きゃー!!!!」叫び声がした。俺たちは叫び声がした方向へと走っていった。そこには、小さな子供を人質にして、お金を欲しがる男がいた。ここはスラムだった。俺たちの島でも有名だった。スラムには絶対に行くな。何度も言われた覚えがある。「助けてください!!私の大切な娘なんです!」泣きながら俺に抱きつく1人の女性がいた。俺はそこで思った。「わかった。あんたの娘さんを助けてやる。その代わり、この島で一番強いやつを、俺たちの仲間にさせてくれ。」自分でも、ほんとはこんなことしたくなかった。これは悪党がやることだとわかっていた。しかし、仇をうつためにはこれしかない。女性は、「はい!仲間にさせてあげるので助けて下さい!!」それから俺は、近くにあった大きな電柱を持ち上げて、その男に落とした。娘は逃げたから助かった。しかし、男は、、、。

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