サンタの詩

霧這

助け舟は難船だったよ王子様

 あゝしの内臓なら全部持って行ってくれればマシだけど、金にならない旨くもない贓物ぞうぶつはバイヤーも見醒みざめっ面。

 俯瞰善ふかんぜんのサンタに好かれたいよ。

 やっぱり悪い子だから持って行って。

 感化された訳ではなく、幼い頃からずっと抱えた違和感に混足ごった煮の身骨からだがアンバランスでフラフラだから気づいた。

 ふーっと消えるもんでも無いからさ、死ぬならクリスマスが良いかもね。

 だって町中を、あんなに綺麗な彩灯々いろどりに目が眩んでうっかりじいて日常に溶けていく死に方がしてみたい。

 アダムとイブになれないなら、せめて淘汰される前に目を瞑ってみたい。

 そんで王子様とやらに見せたいね、現実を。

 なんてね、「嘘だよ冗談。」これが合図でプレゼントを口に入れるのさ。

 おはよう、今晩はイヴだよ。

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サンタの詩 霧這 @Sachi8hyA9sya7

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