第一章✧始まりの朝

 私、新嶋 優美(14)。友達がいないのが悩みです…。今年は中2年生なので、友達そろそろつくらなくちゃ。ってきゃあ!前を見ると同い年くらいの男の子が私とぶつかってた。あぁ、まただ、考え事をして周りを見ずに人に迷惑かけて…ほんと私って嫌なやつ。だが、そんなことを思っていた私とは裏腹に、男の子は、

「大丈夫ですか?」

と、声までかけてくれた。私がぼーっとしてたのが悪いのに……。そう思いながらも、

「すみません。こちらが悪いのに…」

「いえいえ。こっちがよそ見してたのが悪いんですから…。」

などと会話をした。そこで私は、ふと時計を見ると……って、もう8:50!?始業時刻は確か9:00!!!終わったー。なんてめげてる暇もなく、時間が私を急かすのでした。

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