2023-6-9
軽音サークルに対して抱いていた幻想が現実とははるかに乖離していたのだと実感した。全員が洋楽の発展や、年代ごとの流行ったジャンルを把握していて、邦楽も名盤と呼ばれるものは抑えているものだと思っていた。音楽は芸術だ。趣味嗜好の問題で、別に彼らをダサいと罵りたい訳では無い。ただ好きというのに根拠が薄すぎる。私は彼らが好きという音楽も聞いた上で、今の好みが出来上がっている。彼らはサイケというジャンルを取り上げても、ここ数年の大してサイケ感もない音楽ばかりを連想させている。ギタリストがサイケの話にジミヘンを例に出さないのはさすがに驚いた。自分が勝手に期待して、心の中の偶像との差で勝手に幻滅している。一通り心内で彼らに失望した後、最低なのは私だったと気づく。全てで1セットだ。何度も繰り返してきた、人に対してマイナスの感情を抱いた後の自己嫌悪。何度繰り返してもまた、次へ次へと終わりはない。いっその事自己を度外視できたら振り切った自己中心的考えに基づいて、周囲は定かでは無いが、私だけは幸せに暮らせていたかもしれない。
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