2023-4-13

お兄さん、めっちゃかっけえっすね!これは一限が終わりコンビニに走り、息切れしながらも無事二限に間に合い着席した瞬間に後ろから聞こえた言葉だ。振り返ると青髪の、私の学部にはいない男の子だった。一二限は他学部もいる授業で、そのどれかの学部かと理解した。そこからは直ぐに意気投合して、インスタを交換した。高校用、いわゆる本垢とは別に作っていたアカウントだが。こんなところも卑しいな、と思いつつも会者定離と言った言葉もあると言うだけの根拠で、安寧を守った。彼は理系には似つかわしくないような服装や髪型をしていて、正直大人しい子と話を合わせてばかりの生活にため息が出そうだったので助かった。高校は騒がしい側の子とも大人しい側の子ともつるんでいたが、やはりどちらにも違った良さがあり、どちらかだけでは私は満足出来ないようだった。彼の取り巻きともインスタを交換して別れた。先程ご飯の誘いが来たので、昼休憩の時にでも乗りたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る