学校に遅刻した。理由は電車の遅延。20分の遅延証明書を貰った。駅から走れば、学校には間に合ったが、手に持つ遅延証明書が紙切れに変わることは望まなかった。いつもよりのんびりと街を見ながら学校に向かった。一週間ほど学校に通っていて、しかし街を見ることはなかったため、馴染みの無いままの街に通っていた。今日一日でだいぶ不安が緩和された。街を理解するにはそこで暮らす人々を理解することが早いとも思う。ちょうど通勤中のサラリーマンが大勢歩いていて、街とは、という所から再認識できた。しかしながら名古屋にも自然は勿論ある訳で、草木と表せるかもわからない、緑色の景色を見て安心する。地元を感じたのだろう。帰りは小学生の下校と被った。入学式だったのか親が一緒に歩いていて、写真撮影会みたいな状況がただの道で起こっていた。微笑ましいが、道いっぱいに広がって撮る様は不快でもあった。理由は色々、私の過去や、単純に道を塞がれて通れない。ということが関係しているのだろう。学校は20分遅刻できた訳だが、遠回りをしても10分の遅刻ですんだ。しかし走れば遅刻すらせずに済んだのだからどの点と比べるかで評価が変わる。人が3人集まれば社会が出来る。とは言うが、過去未来そして現在の私で3人ができているのかもしれない。