お酒という物を初めて飲んだ。未成年なのでダメだ。と色々な方向からぐうの音も出ない正しい意見を言われそうだが、これは自分の中で自分にも言われた。正当化するつもりも一切ない。悪いことをしてしまったんだ、という気持ちと、こんなものかという気持ちが混ざりあってグチャっとした感情が出来上がった。お酒を飲んで、味を感じる自分が、善悪という物を度外視しているようで、味は薄くなって行った。そこで悪を感じたんだな、と私は一人心の中に響かせた。何故お酒を飲んだが聞かれたら、別に一人で飲んだので理由もない。あえて探すなら直前に見た映画の影響と言った所だろう。自分の中でお酒は性交渉に重なった。罪悪感はあるものの、想像より大したこともなく、ああこんなものか。という感想に尽きる。本当にその通りなら、私は若干の依存を見せる気がする。今は依存をする気はないが、そんな所も重なって感じる。全能的視点から人生を見れたら楽だろうか。