リップにピアスを開けることにした。親とそれが原因で喧嘩をしたが、私は親の方がピアスなんかより大事なことを説明して謝った。もう開けないとも言った。これは許してもらうための薄い言葉ではなく、心からの言葉だった。それを受けてか、その日は気分が良かったからか、母はあんたの好きにすればいいし、それが原因で話さなくなるとかもない。と言ってきた。先日開けようとしただけで怒られて、口を一週間聞いてくれなかったはずだが、そこを突くのはやめた。きっと相談無しにそのようなことをしようよしたことに怒っているのだと思っているからだ。ピアスは耳にすら開けたことがなく初めてなので怖い。が楽しみでもある。自分の存在に自信が無いから人と違うを得たくて開ける訳だが、その理由自体人と同じだということを分かっていて取り繕う。そんな自分が嫌だ。それを好きになれるとしたらリップピアスを開けた瞬間だけだろうと思う。理由も度外視して個性を得られたと私は錯覚すると思う故。