2023-3-3
卒業式をしたが、未だに卒業という実感が湧かない。式では涙を流す人も見受けられたが、そういう人は実感出来ているのだと思うと羨ましくもあった。次の月曜日、朝起きてぼーっとしていると気づいたら学ランを身にまとい学校に向かっている、そんな気さえしてくる。私は今まで卒業式で泣いた事がない。これは自慢でもなんでもなくただの事実だ。学校と別れても友達とはいつでも会えるからという考えから泣かないのだと理解はしている。しかし卒業を感じないのだから、その考え以前の話かもしれない。卒業アルバムには寄せ書きのページがあった。中学生の頃は拗らせて、本当に仲の良い2,3人にしか書いて貰わなかったことを思い出して、恥ずかしくなった。今回はその恥ずかしさを消すように、多くの人に書いてもらい、用意されたページでは足りなかった。余白が無くなるにつれて、孤独も消えていく気がした。尤もそんなことは思い込みであり、実際に遊ぶのは数人だろうが。そんなことは分かっていても、目に見えない孤独を目に見える形で消してくれるものには依存せざるを得なかった。それに拘る私は自分を幼稚なものだと思うようになった。卒業式後は一年のころのクラスメートと昼食、ボーリング、晩飯を行った。年末にやっていたものだが、受験でできておらず今日の開催となった。晩飯はピザをお持ち帰りし公園で食べた。その後はお互いの進路や、想い人の有無ややりたいゲームを話し合った。専門学校に行くと今より忙しくなるらしい。今からもう具合が悪い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます