一章 最終話 第17話 恋の終着点

「早川君、そろそろいこっか?」

「ああ...うん、そうだね」

「それにしても夏祭り楽しかったね~!来年もみんなでまた来たいな!」

「俺もまた来たいな、みんなで」


言うんだ...!俺の告白した結果がいい方向に向かえばそれでいいし、悪い方向に行けば気持ちの整理はつく。俺が中野さんに言ったことじゃないか!だから―。


「あの、中野さん、さっき相談にのってくれてありがとう、俺は告白することに決めたよ」

「そう...なんだ、頑張ってね!応援するよ!というか私の方こそ相談のってくれてありがとね」

「それはどういたしまして」


――だから、過去の自分から変わるんだ。


歩き始めた俺たち。そこで俺は少し前に行き、中野さんの正面に立つ。そこで、



「中野さん、俺は君のことが好きだ。付き合ってください。」


その言葉を口にした。


「え...?早川君は好きな人がいて、その人に告白するんじゃ...」

「そう、だから俺は中野さんに言った通り、いい方向に行こうが悪い方向に行こうが気持ちの整理をつけるために告白したんだ、言ったでしょ?告白することにしたって。」

「で、でも、私だとは思わないじゃん...!」


そう言った彼女の目には、涙がうかんでいた。


「それでなんだけど、一応返事を聞いてもいいかな?好きな人がいるって言ってたからダメなんだろうけど、君の口から聞きたいんだ。」


「――私も...あなたのことが好き...です」

「本当に?」

「はい...なので...!よろしくお願いしますね、私の彼氏さん...!」

「ああ、必ず君を、愛花を幸せにしてみせるよ...!」

「私もです、栄太君」


こうして、晴れて恋人同士となった俺たちは、少しずつということで、彼女の家の前まで恋人つなぎで歩いて行った。



家に着いた俺はまずベッドに飛び込み、考える。今日の出来事は夢なんじゃないかとも思ってしまったが、そう考えた直後に中野さん...いや愛花から、


「夏休みの間に二人で遊園地でも行きたいですね!」


と、LINEが来ているのを見るだけで、実感がわいて、気持ちが高まってしまう。

そしてそのまま電話をとある人にかける。


「もしもし...こんな夜遅くにすいません、浜田さん」

「明君?どうしたの?」

「前舞台挨拶の時に好きな人がいるって話したの覚えてます?」

「ええ、覚えているわ」

「それで...その子と付き合うことになったんです」

「なるほど、なんとなく想像ついてたけどそういうことね、そしてなんかあった時に対処できるようにと」

「はい...!あと、彼女にだけ、正体を明かしてもいいですか?」

「あなたがそうしていのならいいわ、でももしその子があなたのファンなら学校ではバレないようになんとかしなさいよ?」

「わかりました、ではまた仕事で...」

「ええ、また仕事でね」


よし、報告もしたから、明日伝えよう...!俺の正体を、大声出させないようにして…。





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どうも作者です、こんにちはこんばんは。いつも見てくれている方、ありがとうございます。今回は文字数が少し少なくなったのですが、これからは平均このくらいにしようかと思います。

そしてこれにて第一章が終わりとなります。これからは第二章が始まります。

個人的にこの作品には目標などはないので、まったりと進めていこうかなと思っています。

ここがこうしたほうがいいと思う!のような意見がありましたら、ぜひ教えてください。参考にさせていただきます。


そして、これからも「有名俳優が学校で陰キャとして過ごしていたら学校一の美少女に話しかけられるようになった。」をよろしくお願いします。

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