第30話 冒険者会議 議事録その三

【第八十一回 冒険者会議 議事録】


冒険者1

⇒本日の主題は帝国からの亡命者についてだ。皇帝がジョブに応じた国民の選別を始めたことにより亡命者が激増している。第三開拓村の村長が帝国からの亡命者ということもあって、そこを目指しているらしい。


冒険者2

⇒第三開拓村の現状について議論したい。


冒険者3

⇒では、現状確認を。第三開拓村はマルスのスキルにより十メルの壁に守られた強固な土地となっている。少し頑張れば農地を所有出来る場所として、亡命者および王国の貧しい地域から人が集まっている。


冒険者4

⇒辺境伯は静観している?


冒険者5

⇒そもそも、マルスが第三開拓村に壁をつくった原因はローズらしいので……。


冒険者6

⇒何も言えない、と言うわけか……。


冒険者7

⇒あらゆる角度からマイナスではないか。ローズは。


冒険者8

⇒で、でも見た目は可愛いので……。


冒険者9

⇒マイナスの方がデカい。


冒険者10

⇒正論だ。


冒険者11

⇒そのローズの住んでいる家だが……。


冒険者12

⇒あぁ。あれか。


冒険者13

⇒詳しく。


冒険者14

⇒マルス領の家は全てチ○コの形をしているのは知っているか?


冒険者15

⇒噂には聞いている。


冒険者16

⇒その前提で。ローズの家は屋根だけピンクなのだ……。


冒険者17

⇒!?!? 先っちょだけピンクということか?


冒険者18

⇒先っちょだけピンクということなのだ。


冒険者19

⇒先っちょだけピンクの家にローズが住んでいる? 問題ないのか?


冒険者20

⇒問題ない。


冒険者21

⇒マルス領の透明なチ○コについて議論したい。


冒険者22

⇒透明なチ○コとは?


冒険者23

⇒透明なチ○コだ。


冒険者24

⇒透明なチ○コとは?


冒険者25

⇒透明なチ○コだよ!


冒険者26

⇒水の精霊が住んでいるらしい。


冒険者27

⇒ちょっと前に話題になった鍛冶師もマルス領に住み始めたらしい。


冒険者28

⇒住民が増えたな。


冒険者29

⇒話題を戻す。帝国からの亡命者だが、帝国内で奴隷身分だった者達も国内に入っている。同じ帝国からの亡命者間でも色々とあるようだ。


冒険者30

⇒帝国の奴隷身分とは獣人のことか?


冒険者31

⇒そうだ。開拓村の中でも肩身の狭い思いをしている層がいるようだ。


冒険者32

⇒人間とは愚かだな。


冒険者33

⇒帝国は亡命者に対してどのような対応をしている?


冒険者34

⇒国境の監視がキツくなっている。亡命者が捕まればその家族まで処罰されるらしい。


冒険者35

⇒こわ


冒険者36

⇒亡命者については引き続き注視すること。


冒険者36

⇒了解した。


冒険者37

⇒他に議題は? ないようなら終了する。


冒険者38

⇒お疲れ様。

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